みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は持ち上げる際の首の姿勢とそれが体幹筋の活性化と
腰椎の姿勢に与える影響についての論文を引用していこうと思います。
論文
本研究では、リトラクテッドネック姿勢(顎を後方に引き込んだ姿勢)と
フリースタイルネック姿勢(指示なし)を用いて中程度の負荷のリフティングを
行った際の体幹および頚部の筋活動と腰椎の姿勢を調べた。
過去12ヵ月間に腰痛の既往歴のない、大学から抽出した7名の参加者
(男性3名、女性4名、全員右手利き)を募集した
(平均:年齢22.7歳、体重70.2kg、身長1.75m)。
結果として頸部を後退させた姿勢では、腰椎の屈曲が減少し、
腰椎起立筋、外腹斜筋、胸鎖乳突筋の活動が増加した。
また、後退姿勢では、胸椎脊柱起立筋と頚背筋群の活動が低下した。
結論としてこの研究のサンプルサイズは限られていたものの、
矢状面のリフティングにおいて、フリースタイルの頸部姿勢(一般的には前方/やや上方視線からの伸展)よりも、
頸部を引っ込めた姿勢の方が優れている可能性を明確に示している。
腰部脊柱起立筋と外腹斜筋の両方における体幹筋活動の増加と
頸部を後退させた姿勢による腰椎の屈曲の減少が組み合わさることで
下部脊柱への傷害リスクが有意に減少する可能性がある。
まとめ
これはデッドリフトを指導できないトレーナーが多い理由です。
ハムの伸張感や腰の屈曲具合などの股関節周りしか見ずに
頸部など動作部位以外を見ていない状態で
トレーニングフォームを作ろうとするからフォームが完成しないわけです。
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