みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は猫背姿勢による前鋸筋、僧帽筋、広背筋の活性化の変化についての
論文を引用していこうと思います。
論文
この研究の目的は、直立姿勢と猫背姿勢における肩甲骨周囲の
筋肉の量的な筋活動を比較し、胸椎後弯角度と2つの異なる座位姿勢による
筋活動の変化との相関関係を調査することである。
健康な男性10名が本研究に参加した。
肩甲骨安定筋である前鋸筋、中部僧帽筋 (MT)、下部僧帽筋 (LT)、および
広背筋の片側表面筋電図 (SEMG) を実施した。
参加者は肩甲骨平面で肩を90°外転まで3秒間上げ、冠状面で30°前方に傾けた。
参加者は10秒間その姿勢を保持するよう指示され、随意等尺性収縮がSEMGによって記録された。
これらの運動手順は直立姿勢と前かがみの座位姿勢でそれぞれ3回実施し、データを平均した。
結果によると、猫背姿勢はMTおよびLTの活性化を促進する。
これらの2つの筋肉は、大菱形筋、小菱形筋、前鋸筋とともに肩甲骨安定筋群に属する。
MTは肩甲骨を牽引し、LTは肩甲骨を上方に回転させて下降させる。
MTおよびLTの慢性的な過剰活性化および肩甲骨運動異常は、肩痛の一因となっている可能性がある。
以前の研究では、肩インピンジメント症候群の患者は
上腕骨挙上時に上部および下部僧帽筋の活動が増加することが報告されている。
別の研究では、特定の姿勢を維持するために筋肉が過剰に活性化されると、
関連する筋肉が疲労し、肩痛症候群における反復性損傷を誘発する可能性があることが示唆されている。
上腕骨挙上時の肩甲骨運動に対する筋疲労と外的負荷の影響は、
肩痛に関連する肩甲骨運動異常症でも報告されている。
つまり、本研究で示されたように、継続的な猫背姿勢はLTとMTの
慢性的な過剰活性化につながり、筋疲労を引き起こす可能性がある。
本研究は、猫背姿勢が肩の痛みの原因の1つであるという従来の考えを裏付けている。
まとめ
猫背姿勢は良い事はないですが
瞬間的に猫背姿勢になっているは別に問題無いです。
姿勢においては悪い姿勢以上に同じ姿勢であり続ける方が良くないので
頻繁に姿勢を変えれるといいですね。
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