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2024.10.21

立位と座位での頭蓋頸椎角度について

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は重度の前傾姿勢のある若年成人とそうでない若年成人における
立位と座位での頭蓋頸椎角度の評価についての論文を引用していこうと思います。

論文

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38665167/

本研究の目的は、病状のない若年成人における立位と座位の体位が
頭蓋脊椎角(CVA)に及ぼす影響を調べること、
および重度の前傾姿勢(FHP)の被験者における体位によるCVA測定値の平均差が
年齢を合わせた正常頭部姿勢の対照群と異なるかどうかを調査することであった。

病状のない若年成人98名(女性68名、男性30名)(全体、n=98)が
本研究に志願し、CVA>53°の被験者は正常姿勢グループ(NORM、n=14)にも含められ、
CVA<45°の被験者は重度のFHPグループ(SEV、n=15)にも含められた。

結果として、この集団では座位のCVA値が立位のCVA値よりも低い(FHPが大きいことを示す) ことが示されました。
この研究は、NORMおよびSEVグループの小さなサンプルサイズによって制限されていますが、
結果はまた、重度のFHPの若年成人では、正常な頭部姿勢の同輩と比較して、
立位と座位のCVAの差が大きい可能性があることを示唆しています。

研究結果は、病変のない若年成人のCVA評価のための標準化された
体位として立位を使用することを支持しています。

まとめ

トレーナーをやっているとお客様の姿勢などを見る事がありますが
座位なのか立位なのか変わるってことも念頭に置いておかないといけません。
座ってる姿勢だけでなく全体的な状態で判断できるといいですね。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

パーソナルジムFLEXER佐藤町店の店長。ブログでは基本的に解剖学や運動学等の文献を引用した記事を執筆しています。

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