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2024.09.28

喫煙状況と身体能力パフォーマンスとの関連

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は台湾の成人男性における喫煙状況と健康関連の
身体能力パフォーマンスとの関連についての論文を引用していこうと思います。

論文

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36062134/

この研究は、台湾の成人男性における喫煙と健康関連の身体能力パフォーマンスとの
関連性を明らかにすることを目的とした。

2014~2015年に台湾で実施された全国体力調査に参加した27,908人の
成人男性(23~64歳) を対象に実施された横断研究です。
標準化された構造化質問票、人体測定変数、健康関連の体力測定のデータが分析されました。

本研究の主な結果は以下の通りである。
(1)現在の喫煙は、心肺フィットネス、筋持久力、柔軟性パフォーマンスと負の相関があった。
(2)現在の喫煙は、非喫煙者および元喫煙者に比べ、健康関連体力が低い結果となった。
(3)元喫煙は、心肺フィットネスおよび筋持久力と正の相関があったが、柔軟性パフォーマンスとは負の相関があった。
これらの所見から、タバコの使用をやめることは、男性成人の心肺機能と筋力を
回復させる可能性があることが示唆されたが、ハムストリングの柔軟性には有益な影響を及ぼさなかった。

結論として、本研究では、現在の喫煙が心肺機能、筋持久力、
柔軟性のパフォーマンス低下と関連していることが示された。

注目すべきは、タバコの使用をやめることで、男性成人の心肺機能および筋力に対する
喫煙の影響が改善される可能性があることである。

したがって、この研究の結果は、喫煙行動を予防することを呼びかけ、
体力と生活の質を向上させるために、若年成人に対するタバコ規制戦略として
禁煙と治療サービスを含めることを政府に促すものである。
禁煙後の健康関連体力向上の関連メカニズムに関するさらなる研究が必要である。

まとめ

喫煙をやめると改善するかもしれませんが
”完全に”というわけではないことだけ。
ただやめれるならやめた方がいいものであることは確かです。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

パーソナルジムFLEXER佐藤町店の店長。ブログでは基本的に解剖学や運動学等の文献を引用した記事を執筆しています。

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