プランク運動と呼吸能力について

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回はプランク運動は、体組成、腹筋機能、自律神経活動に
良い変化をもたらし、呼吸能力を向上についての論文を引用していこうと思います。

論文

この研究の目的は、プランク運動トレーニング(PET) が呼吸機能に与える影響を調べ、
体組成、腹筋、神経系に与える影響を調査することである。

61人の若者が参加し、コントロール群(CG、n=31)と
運動群(EG、n=30)に分けられ、PETが12週間、週3日実施された。

この研究では、12週間にわたってプランク運動を行うことで呼吸機能が強化されることが実証されました。
特に、この研究結果では、呼吸機能の改善以外にも、PETが体組成、腹筋の強さ、
持久力に良い影響を与え、運動後の自律神経系に変化をもたらすことが示されました。

このPET は、体幹筋群のうち腹筋の筋力を強化し、全身の動きに良い影響を与えることが知られています。
他のいくつかの研究の結果と同様に本研究で観察されたPETは、
体組成に関連する指標に顕著な変化を示しました。
具体的には、体脂肪に関しては、12週間の実験後、CGとEGの両方が統計的に有意な相互作用効果を示しました。
さらに、BMIとウエストヒップ比(WHR)にも明確な変化のパターンが見られました。
対照的に、CGの筋肉量は12週間後約13%減少したのに対し、EGでは約6%増加しました。

結論として、腹部の発達を目的としたプランク運動を若年成人に12週間実施したところ、
体組成と腹部機能に大きな変化が見られました。
これらの結果は、このような運動が自律神経系の適応を通じて
呼吸能力の有益な向上をもたらす可能性があることを示しています。
ただし、この研究には、特にサンプル サイズが小さいことと、
参加者の人口統計学的背景の多様性に欠けていることなど、
一定の限界があることを認識することが重要です。
調査結果の妥当性と関連性を高めるために、今後の研究者は、
より広範で多様な参加者グループを組み込むことが求められます。

まとめ

この研究の結果としては
・プランク運動トレーニング(PET)の結果、12週間にわたって体重、脂肪量、
BMI、ウエストヒップ比が減少し、筋肉量が増加しました。
・PET により、最大変位が減少し、収縮時間が増加し、腹筋の持久力が向上しました。
・PET の結果、最大呼気流量と 1 秒間の努力呼気量は増加し、安静時呼吸数は顕著に減少しました。
・PET により、交感神経活動の減少と副交感神経活動の増加の影響を受けて、安静時の心拍数が減少しました。

プランクは簡単にできる種目なので家で出来るならやりたい種目ですね。
BIG3を伸ばしたい人も取り入れていくと腹圧関係にプラスが大きいので
後々その良さに気付けるかと思います。

過去おすすめ記事
非対称運動中の腹筋の筋電図活動の左右差

この記事を書いた人

アバター画像

KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。