身体活動量、強度と死亡率の関連

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は身体活動量、強度、死亡率についての論文を引用していこうと思います。

論文

ここでは、9つの前向きコホート研究からの調和された機器測定身体活動データを用いて、
中程度から激しい身体活動(MVPA)が総身体活動量への
寄与以上に死亡率低下と関連するかどうかを検討した。

46682人の成人 (平均年齢: 64歳) が、9件の前向きコホート研究のメタ分析に含まれた。

4ヵ国の中高年を対象に、身体活動量を機器で測定した9件の
前向きコホート研究を調和させたこのメタ解析では、身体活動量と、
(総体積への寄与を上回る)総体積へのMVPAの寄与の両方が、
個別に検討すると死亡リスクの低下と関連していた。
身体活動の総量は、身体活動量に対するMVPAの寄与よりも
大きく死亡リスクの低下と関連していた。
一緒にモデル化した場合、強度の重要性が明らかになるのは、
中間の運動量3分位においてのみであり、そこでは、比例的MVPAの逆用量反応関係が追加的に示唆された。
これは、運動量が最も少ない三分位群では当てはまらず、
運動量が最も多い三分位群ではあまり顕著ではなかった。
基礎となる強度の蓄積パターンに関係なく、身体活動量の最高三分位の人は、
最低三分位の人より死亡率が50%低かった。
これらの知見は、どのような強度の身体活動でも日常生活に取り入れることが
中高年の死亡リスクを低下させる可能性があり、同じ活動量をより高い強度で行った場合には、
わずかながら付加的な有益性があるというメッセージを支持するものである。

結論として、身体活動量と総運動量に対するMVPAの寄与の両方が、
中高年の死亡リスクの低下と関連していた。

身体活動量とMVPAを合同モデルで解析した場合、
身体活動量を超える強度の付加的な有益性はあまり明確ではなかった。
これらの知見は、どのような強度の身体活動であっても重要であることを
強調すると同時に、同じ活動量であっても強度が高ければ付加的な有益性があることを示唆している。

まとめ

強度は高い方が付加価値が高くとも
出来る出来ないは人それぞれなので
自分に合った運動強度から始めて継続することが重要です。
毎回全力でやって続かないぐらいなら
少し手を抜いて長い間出来る事の方が望ましいです。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。