ボディビル競技の減量中に有酸素とHIITどっちが良い?

こんにちはTOMOAKIです。
オンラインコーチングのクライアントさんから
大会に向けた減量中は
低強度の有酸素とHIITどちらが良いですか?
という質問を度々いただきます。

そこで本日は2023年の論文をもとに
どちらがベターか解説していきます。

ボディビルダーと有酸素

ボディビルダーにとって、筋肉を維持しながら
体脂肪を減少させることは、
競技準備における最大の目標の一つです。

これを達成するために、食事のほかに
トレーニングプログラムでは
カーディオ(有酸素運動)が活躍することが多いです。

しかし、どのタイプのカーディオが
最適なのかについては、
意見が分かれるところです。

ここからはボディビルダーの間で人気がある
「低強度ステディステート(LISS)」と
「高強度インターバルトレーニング(HIIT)」
について比較し、
なぜ多くのコーチがLISSを推奨するのかをみていきます。

LISSとは?

LISSは
「低強度ステディステート
(Low-Intensity Steady State)」
の略で、比較的低い強度で一定の
ペースを保ちながら行う有酸素運動を指します。

例えば、ウォーキングや軽いジョギング、
サイクリング、エリプティカルマシンでの
運動がLISSに該当します。

LISSは長時間続けることができ、
通常30分から60分、
場合によってはそれ以上の時間をかけて行います。

HIITとは?

一方、HIITは
「高強度インターバルトレーニング
(High-Intensity Interval Training)」
の略で、全力で運動する
短時間の「高強度」セッションと、
低強度または休憩を挟む「インターバル」を
交互に行うトレーニング方法です。

HIITは短時間で高いカロリー消費が期待でき、
脂肪燃焼効果も高いとされています。

なぜLISSがボディビルダーに人気なのか?

  1. 筋肉の維持
    LISSの最大の利点は、
    筋肉量をできるだけ維持しながら
    脂肪を減少させる点
    にあります。

    HIITは高強度で行われるため、
    筋肉に大きな負荷をかける可能性があり、
    リカバリーにも時間がかかることがあります。


    ボディビルダーにとって、
    筋肉の維持は最優先事項であり、
    LISSはそのリスクを最小限に抑える手段として
    適しているのです。
  2. 疲労の管理
    コンテスト準備中のボディビルダーは、
    すでに過酷なトレーニングと
    厳しい食事制限を行っており、
    体は極度の疲労状態にあります。


    LISSは身体への負担が比較的少なく、
    日々のトレーニングプログラムに
    無理なく取り入れることができます。

    一方でHIITは、心肺機能や筋肉に
    大きなストレスを与えるため、
    疲労が蓄積しやすく、リカバリーに
    影響を与える可能性があります。

  3. 脂肪燃焼効果の持続
    LISSは、低強度で長時間行うため、
    脂肪がエネルギー源として使われやすくなります。

    また、LISSを行うことで代謝が安定し、
    長期間にわたって脂肪燃焼効果が持続するという
    メリットもあります。

    HIITも脂肪燃焼効果が高いとされていますが、
    LISSの方が安定して長時間のカロリー消費を促進します。

結論

ボディビルダーにとって、
カーディオは筋肉を維持しつつ
脂肪を減らすための重要な要素です。

LISSは筋肉の維持、疲労管理、
そして持続的な脂肪燃焼効果という点で、
HIITよりも優れた選択肢であると言えます。

もちろん、個々の体質やトレーニングの目的、
生活スタイルによって、
HIITが適している場合もありますが、
特にコンテスト準備中のボディビルダーにとっては、
LISSを取り入れることで
より効果的な結果が得られると考えられます。

自分も過去にHIITに取り組んでいた時期があります。
確かに短時間でかなり絞れる感じはあったのですが
ただただ辛かったのと疲労は蓄積されている感じはあり
心身ともに毎日やるのが辛かったです(笑)

もし取り入れられる場合は
LISSの目安としては強度はゆるすぎず、
会話ができるくらいのギリギリのペースを
心がけてみましょう!

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この記事を書いた人

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TOMOAKI

2021年度JBBFジャパンオープンクラシックフィジーク168cm以下級準優勝など数多くのコンテストで優れた成績を残し続けており、2022年度から正式にmaison de FLEXER所属のパーソナルトレーナーとして指導中。KONDOやKAMEYAMAより常日頃から様々な知識を供給されそれを活かしてオンラインコーチングで月当たり約30名を指導している。