高齢者のウェイトトレーニングと死亡のリスク

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は高齢者のウェイトトレーニングと全死因死亡、心血管疾患死亡、
癌死亡のリスクについての論文を引用していこうと思います。

論文

この研究では追跡期間が長く死亡数の多い高齢者の大規模コホートにおいて、
ウェイトトレーニングと全死因死亡、心血管疾患(CVD)死亡、がん死亡のリスクとの
全体的および用量反応的な関連を調査した。
また、ウェイトトレーニングと有酸素運動の死亡リスクに対する共同関連についても検討した。

59歳から82歳までの216,339人が対象となった。
参加者の平均年齢は69.9歳でした。男性 (58%) と白人 (94%) の参加者の割合が高く
46%が大学卒業者でした。追跡調査期間中に79,107人 (37%) が死亡し、
そのうち56%と31%がそれぞれCVDと癌によるものでした。
参加者の約25%がウェイトトレーニングを行っていると報告した。

結果として、高齢者を対象としたこの大規模コホート研究において、
ウェイトトレーニングを行った場合、行わなかった場合と比較して、
全死亡リスクが6%、CVD死亡リスクが8%、がん死亡リスクが5%低下した。
特に全死因死亡率(男性3%対女性12%)とCVD死亡率(男性4%対女性16%)では、
男性よりも女性の方が大きなリスク低下が観察された。

高水準のウェイトトレーニングと有酸素性余暇運動の両方を行うことは、
これらの活動のどちらか一方のみを行うことと比較して、
特に低~中レベルの有酸素性運動を行った参加者において、より大きな死亡率利益と関連していた。

結論として、ウェイトトレーニングのような筋力強化運動に取り組むことは、
低レベルであっても高齢者の死亡率に有益であることを示している。
一般人口、特に高齢者における有病率の低さを考慮すると、
公衆衛生プログラムにおいて、死亡リスク低減のための
筋力強化活動の有益性をさらに強調すべきである。

まとめ

高齢者は筋トレなどに有酸素運動も含めて行うほうが望ましいようです。
といっても健康を気にしている人は散歩などの
有酸素運動は取り入れている人が多いでの
どちらかと言うと筋トレの方が難しいですね。
どの年齢だとしても初めてジムに行ってしっかりと
筋トレが出来るという事はないのでパーソナルなどでやり方は
覚えるべきかなと思います。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。