パーソナルジムという箱もの商売

KONDOです。

10日ほど前にも記事にしていますが
現在のところでの営業も残すところ
2週間切っています。
新しいところは豊橋市内では
かなり立地の良い佐藤町であり
視認性も良く、目の前の道路も広いのに
交通量がそこまで多くないので便利です。
また詳細はお知らせしますね。

さて、今回は久しぶりに記事を書きます。。。
移転準備で死にそうな毎日を過ごしていて
なかなか時間がなかったため、
申し訳ないです。

今回の記事はパーソナルジム開業について
色々準備をしていく中で思ったことがあるので
記していきたいと思います。

パーソナルジム業界の現状

過去記事にてパーソナルジムの現状については
色々と書いたことがありますが
数年経っても特に状況は変わりません。
怪我や健康被害がニュースで取り沙汰されており
余計に状況はひどくなっている気がします。
トレーニングに関しても栄養についても
解像度の低いところが目立ちます。

豊橋市内ではこの6−7年間で
最初5店舗ほどだったところが
3倍以上の数となり、
経営難となり潰れたところは1店舗のみで
質が高かろうが低かろうが
あまり潰れない業種となっています。

しかしながら最近銀行の方と
お話した際に伺った見解とは異なります。
銀行さん側からすると
全国的に見てパーソナルジムというのは
潰れやすいという業種の様であり
融資も慎重になるようです。
市内の現状と正反対の認識ではありますが
どうやらそういう感じのようです。
これはあくまで私が聞いた話でしかないので参考までに。

結局のところ何度も過去に
同じように記してきておりますが
お客さん側には一般的に判断基準が無く、
良し悪しの判断がつかないため
雰囲気や接客さえ良ければ
入会され潰れることはないのだと
予想がつきますしこれは確定事項でしょう。

ダイエットと存続

「入会するにしても継続はされないだろ」
という言葉が浮かぶかもしれませんが
パーソナルジムに入会される層と
その多くの目的を考えれば腑に落ちるはずです。

多くのパーソナルジムはダイエット目的での
入会理由が最も多いのでは??
ダイエットはみなさんご存知の通り、
健常者で特に直近の無理なダイエットが
実施されていないという条件であれば
エネルギー収支がマイナスとなっていれば
多かれ少なかれ体重は減少しますので
大した知識もなければ指導力もない
というほとんどのパーソナルジムでも
達成できてしまうわけでして
判断基準の無いお客さん側からしたら
パーソナルジムにわざわざ通わなくても
優秀なカロリー管理アプリとかに
従っていれば同じような結果が出るのに
「すごい」「結果が出る」「プロ」
だなんて感想になってしまうんですよね。

故に、パーソナルジムが潰れないのです。

客数と金

よくよく考えてみてください。

テナント賃貸料が月200000円として
光熱費が月50000円として
雑費や消耗品費、通信費など諸々足して
月に30000円として
仮に借入があるとしてその返済が
月に50000円だとした場合

経費として月に330000円かかります。
あくまでも大雑把に。
可変経費を特に細かく含まないとして。

パーソナルの単価が50分6000円だとしたら
330000円に達するには55件こなせば良く、
1日に7件、週に5件行った場合は月に140件。
つまり月商840000円が算出されます。
330000円引いたところで510000円余ります。

仮に個人事業主だとして
このペースでやっていって連休とか
何かしらの休業があるはずなので
それを考慮して年商1000万円は超えません。
つまりは免税されますので消費税無し。

1人のお客さんの平均来店数は
大体月に4回だとすれば35名居れば
上記の数字近くに達することが分かります。

豊橋市の人口は36万人ほど。
そのうちの35人です。万分のーです。
って考えると集客easyでちょろいって
思いませんか。

これが雰囲気と接客さえできて
コミュ力高ければなんとかなってしまう
パーソナルジムという業界です。

個人事業主が一人親方的にやっているか
業務委託で雇っていれば
ほぼほぼ潰れることは考えにくいです。

ジムという環境

という現状を評価すると
なかなかにふざけた業界です。

経営者側からすれば
初期投資を安く抑えれば抑えるほど
寧ろ自己資金で何とかできちゃうので
自己資金だけで開業すれば
本当に参入障壁の低いビジネスだと
感じることでしょう。

初期投資が安いということは
設備はそれに準ずるということです。
これもお客さん側からは判断つきませんが
今MBCさんやジムプランナーズさんを筆頭に
本当に良いマシン器具の代理店が存在し
めちゃくちゃ幅が広がっています。

品質の良いものをノーリスクで
導入できるという良い時代です。

にも関わらず単に知識がないから
知らないだけなのか
ケチっているのか何なのか不明ですが
お世辞にも凄く設備にこだわっている
なんて言えないパーソナルジムが
ほとんどに私の目には映ります。

これも結局どれだけ高品質な設備を導入しても
パーソナルジムの客層に対しての
集客効果は塵のようなレベルなので
仕方ないのかもしれませんね。

現状を踏まえて

という全体的に漠然と書き連ねましたが
パーソナルジムの実態ってこんな感じです。

指導の良し悪し、知識量の大小、
器具設備の良し悪しなんて
お客さん側には伝わらないし判断できないので
箱物商売としては参入障壁の非常に低い
めちゃくちゃ楽な商売だと分かりますね。

淘汰されずに増殖していく仕組みです。

パーソナルトレーナーが本職ではない
整体師や美容関係の人とかが
ジム経営に手を出して
「初心者でも安心」なんて謳いますが
お前が初心者やろがいってツッコミを
待っているのでしょうか。

そういうところと差別化を
完全にするためにもFLEXERとして
妥協してはならないと思っています。









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