腹直筋離開症おけるトレーニング

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は産後の腹直筋離開症の治療における腹部および
骨盤底筋トレーニングについての論文を引用していこうと思います。

論文

このシステマティックレビューの以下の2つを調べた。
①腹筋トレーニング、骨盤底筋 (PFM)トレーニング、またはその組み合わせは、産後のIRDまたは腹直筋離開(DRA)の有病率を減少させることができるか?
②腹筋トレーニング、PFMトレーニング、またはその併用は、産後にDRAを発症した女性のボディイメージ、腰痛、骨盤底障害、腹筋力、身体機能を改善できるか?

合計 381 人の女性を対象とした 7 件の RCT が含まれました。

この系統的レビューには、腹筋トレーニングまたはPFMトレーニング、
あるいはその組み合わせが産褥期のDRAまたはIRDに及ぼす影響に関する7件のRCTが含まれ、
うち2件はパイロットスタディであった。
残念ながら、アウトカム指標の使用、測定方法と場所、拡張のカットオフポイントの定義、
介入の内容には大きな異質性があり、含まれるすべてのRCTと副次的アウトカム指標について
メタアナリシスを行うことはできなかった。
このシステマティックレビューでは、2つのRCTのメタ分析に基づき、
TrAのトレーニングがIRDを減少させる可能性があるという非常に低レベルのエビデンスを発見した。
これまでのところ、RCTの結果は矛盾しており、DRAに対して
特定の理学療法的運動プログラムを推奨するには、まだ十分なエビデンスがない。

結論としてDRAの治療において、TrAおよびカールアップトレーニングが
最小限の介入よりも有効であるというエビデンスは非常に低い。
PFMトレーニングが最小限の介入よりも有効でないというエビデンスは、低いか非常に低い。
現在のところ、産後のDRA治療において特定の運動プログラムを推奨する科学的根拠は非常に低い。

まとめ

エビデンスがない場合は、経過観察などの自然治癒に
委ねる方が悪化させるより安牌な気がしてしまいますね。
時期次第では動かすかもしれませんが初めは絶対動かさないべきですね。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。