腹直筋離開症におけるカールアップ運動

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は産後の腹直筋離開症の女性において、カールアップ運動は腹直筋間距離を
悪化させることなく腹筋の筋力を向上させるかについての論文を引用していきます。

論文

この研究では産後6~12ヵ月の腹直筋拡張症(DRA)の女性において、
ヘッドリフトと腹筋カールアップを含む12週間の在宅腹筋運動プログラムが、
腹直筋間距離(IRD)に及ぼす効果は何かについて調べた。
また、カールアップ中の腹部の動きの観察、全体的な知覚変化、腹直筋の厚さ、
腹筋の筋力と持久力、骨盤底筋障害、腰痛、骨盤帯痛、腹痛に対するプログラムの効果についても調べた。

対象は産後6~12ヵ月の単胎または多胎の女性で、
DRA(安静時IRD>28mmまたはカールアップ時IRD>25mm)と診断された70名。
実験群には、ヘッドリフト、腹筋カールアップ、ツイスト腹筋カールアップを含む
12週間の標準化運動プログラムが週5日処方された。対照群は介入を受けなかった。

結果として運動プログラムはIRDを改善も悪化もさせなかった
(例えば、安静時のMDは臍上2cmで1mm)。
プログラムは、10度における腹直筋の厚さ、および筋力を改善した。
他の副次的転帰に対する効果は些細なものであったか、不明確であった。

結論としてDRAを有する女性に対するカールアップを含む運動プログラムは、
IRDを悪化させず、骨盤底障害または腰痛、骨盤帯痛、腹痛の重症度を変化させなかったが、
腹筋の強さと厚さを増加させた。

まとめ

そもそも離開症では腹筋運動は良くないが通説ですかね。
たまに整体とかパーソナルで腹筋を動かすとかありますけどリスクを考えるべきですね。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。