若年成人のコホートにおける筋力とうつ病の関連性

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は若年成人のコホートにおける筋力とうつ病の関連性についての
論文を引用していこうと思います。

論文

本研究の主な目的は、若年成人集団において、
高レベルの四肢筋力低下とうつ病との間に関連があるかどうかを検討することである。
この目的のために、本研究では筋力テストのゴールドスタンダード法である
アイソキネティックダイナモメトリーを用いて膝伸筋と屈筋の筋力を測定する。
また、男女を問わず、うつ病と膝関節の筋力との関連を調査する。
下肢の筋力が高いほど抑うつ症状のスコアが低く、男性に比べて女性でその関連性が強いという仮説を立てた。

909人の参加者(29.02 ± 2.03 歳、男性 48.73%)を対象に実施されました。
大腿四頭筋とハムストリング膝筋の筋力は等速度性筋力測定法で評価し、
うつ病はベックうつ病評価尺度(BDI-II)で評価しました。

結果として、筋力が低い若年成人は、筋力が高い人に比べ、
うつ病を経験する確率が3.15倍高いという仮説が確認された。
さらに、伸筋力が低い人は、高い人に比べてうつ病になる確率が4.63倍高く
屈筋力が低い人は、高い人に比べてうつ病になる確率が2.68倍高いこともわかった。

さらに、膝関節の等速性筋力は男女ともに抑うつ症状と逆相関していたが
女性では抑うつの有病率が高いことが明らかになった。
具体的には、筋力が低い女性は、筋力が高い女性に比べ、うつ病を経験する確率が3.46倍高かった。
同様に、筋力が低い男性は、膝の筋力が高い男性に比べて、うつ病のオッズが2.51倍高かった。

結論として本研究により、特にチェコ人女性の若年成人において
強い膝関節筋力がうつ病予防の重要な因子であることが示された。
本研究は、ゴールドスタンダード法を用いて評価した膝関節筋力と
若年成人における抑うつ症状との関連を調査した初めての集団ベースの研究である。
今回の結果から、膝関節の筋力が低い参加者は、筋力が高い参加者に比べ、
うつ病を発症する確率が3倍高いことが示された。
筋群については、屈筋よりも伸筋の方が、筋力とうつ病との間に約2倍強い逆相関が認められた。
さらに、筋力低下とうつ病との関連は、男性よりも女性で高いことが観察された。

まとめ

うつ病になる人は非活動的な場合が多い。
活動的でない場合は筋肉を使うことが少ない。
筋肉を使うことが少なければ筋力は弱くなる。

あまり因果関係とは思えないですね。
うつ病ですけど超活動的で運動、筋トレしていますっていう
人はあんまりいないんじゃないかと思います。
いるかもしれないが。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。