眼圧に対するスクワット効果の調査

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
眼圧に対するさまざまな重量負荷に対する等尺性スクワット運動の
即時的および累積的効果の調査についての論文を引用していこうと思います。

論文

本研究の主な目的は、
(1)1分間の等尺性スクワット運動中の眼圧挙動を、半連続的な眼圧評価とともに評価すること
(2)眼圧測定における負荷の影響を明らかにすることであった。
相補的に、(3)男女間の眼圧変化の違いの可能性を検証した。
(1)眼圧測定値は1分間の運動時間中に徐々に上昇する、
および(2)筋力負荷の実行中に有意な眼圧上昇が誘導されるという仮説を立てた。
最後に、等尺性運動に対する生理学的反応の男女差は評価する変数に依存するという過去の知見と、
同様の研究がないことから、(3)帰無仮説は、眼圧変動に男女差は観察されないとした。

26 人の若年成人 (女性 13 人、男性 13 人) が、
最大能力 (低、中、高) に応じて3種類の負荷で等尺性スクワット運動を行いました。
運動前、運動中 (6 秒ごとに 1 回測定)、運動後 (10 秒間の回復) に眼圧(IOP)を測定しました。

本研究の主な結果から、1分間の等尺性スクワット運動中、
眼圧は時間の経過とともに直線的に上昇することが明らかになった。
さらに、高負荷の負荷はより大きな眼圧上昇と関連していたが、
眼圧の挙動には男女間で些細な違いが観察された。

これらの結果は、等尺性運動中の眼圧上昇を示した先行研究と一致しているが、
本研究は、等尺性努力中の眼圧挙動には負荷が重要な調節因子であることを示している。
関連することとして、眼圧測定値は1分間の努力の終了時に有意に上昇したが(4~8mmHg上昇)、
眼圧はわずか10秒間の回復でベースラインレベルに戻った。
このことは、努力が停止した後の身体的努力による眼圧変化の一過性の性質を証明している。
これらの所見を総合すると、等尺性筋力運動、特に高負荷の筋力運動は、
低値で安定した眼圧が望ましい場合には避けるべきであることが明らかになった。

これらの知見は、緑内障患者だけでなく、急激な眼圧上昇が眼底の伸展や
円錐角膜の進行を引き起こす可能性のある近視性眼底病変や円錐角膜など、
他の眼疾患の管理にも重要な意味を持つ可能性がある。

結論として等尺性スクワット運動は即時的かつ累積的な眼圧上昇を誘発し、
これは負荷の大きさと正の相関がある。
これらの眼圧上昇は10秒間の回復後にベースライン値に戻るが、
高レベルの負荷が蓄積された場合、男性は女性と比較してより強調された眼圧上昇を示す。

まとめ

眼に何かあったりする場合は、種目、負荷選択を
間違えないようにしないといけませんね。
男女差もあるので男性は特に注意が必要です。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。