レジスタンス運動の眼圧に対する急性影響

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は健康な成人におけるレジスタンス運動の眼圧に対する
急性影響:系統的レビューを引用していこうと思います。

論文

このシステマティックレビューでは、健常成人における眼圧に対するレジスタンス運動(RE)の急性効果と、
眼圧の変化に影響を及ぼす因子について検討した。

34の研究がこのレビューの包含基準を満たした。

結果として、等尺性収縮と等張性収縮は、28.7mmHgまでのRE中に同様の眼圧変化をもたらした。
スクワットやレッグプレスのような筋量の多い運動では、
運動中の眼圧の変化は3.1~28.7mmHgであった。
筋肉量の少ない運動(ハンドグリップやバイセップカールなど)では、RE中の眼圧の変化は小さかった。
RE中の眼圧は、より重い負荷を持ち上げ、より長い運動時間(例えば、より多くの反復)を行った場合に上昇することがわかった。
RE中のバルサルバ法(VM)と息止めは眼圧の変化を強調し、VMではより極端な変化が観察された。
しかし、ほとんどの研究で、運動後の眼圧は約1分間の回復後にベースラインに戻ることが示された。
健康な成人では、様々な大きさの変動を伴いながら、RE中に眼圧の急激な上昇が観察される。
RE中に眼圧を上昇させる要因としては、筋肉量の多い運動、負荷の大きい運動、
セット時間の長い運動、VMまたは息止めの実施時などが挙げられる。

まとめ

息が上がる系、しんどい系は眼圧が上昇します。
筋トレ中に眼の痛みや頭痛、吐き気などの原因の1つに
もしかしたら眼圧もあるかもしれませんね。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。