みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は頭の前方姿勢と首の痛みの関係についての
論文を引用していこうと思います。
論文
本研究の第一の目的は、FHPが頚部痛を持つ被験者と
無症状の被験者とで異なるかどうかを明らかにすることであった。
第二の目的は、頭部姿勢と頚部痛の間に関係があるかどうかを調べることである。
この系統的レビューとメタ分析の対象となったのは、合計15の横断研究であった。
その結果、頚部痛のある成人は、無症状の成人に比べてFHPが有意に多いことが示された。
一方、首の痛みのある青年とない青年、50歳以上の首の痛みのある成人とない成人ではFHPに有意差は認められなかった。
さらに、成人および高齢者では、FHPと頚部痛の強度・障害との間に有意な相関が認められたが、青年では頚部痛の生涯有病率と受診回数を除いて認められなかった。
頸部痛のある青年とない青年との間でFHPに有意差がなかったことは、
青年のみを対象とした最近のシステマティックレビューの結果と比較しても好ましい。
しかし、研究間の異質性が統計的に有意に高く、結果の信頼性を低下させている。
異質性が高いのは、各研究で頸部痛の評価方法や測定方法の特徴が異なるためと考えられる。
成人では、メタアナリシスの結果、成人の頚部痛はFHPが増加することが示された。
しかし、研究間の異質性が高いため、これらの結果の信頼性は低い。
以前の系統的レビューでは、検索された研究の結果が矛盾していたため、成人におけるこの差について結論は出なかった。
本研究の結果は、頸部痛を持つ成人ではFHPが増加するが、
青年では差がないことを示唆しており、これは、同じ作業 を行う際に、
成人が若年者よりも屈曲した姿勢をとるこ とが原因である可能性がある。
結論としてFHPと頚部痛の関係において、年齢は交絡因子として重要な役割を果たした。
また、頸部痛のある成人は無症状の成人と比較してFHPが増加すること、
成人および高齢者ではFHPが頸部痛の指標と有意に相関することが示された。
青年期のFHPと頚部痛との間には、生涯有病率と受診回数を除いて関連は認められなかった。
まとめ
成人はFHPと頸部痛の関連はあるけど
青年は分からないというのは面白いです。
とはいえお客様のお子様でも頭部前方位姿勢で
頭痛や肩こりがひどいという話も聞いたことがあるので
どうなのかなってところはありますね。
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