頭部前方姿勢と自律神経系

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は頭の前方姿勢は自律神経系の機能と頸部の
感覚運動制御に関連についての論文を引用していこうと思います。

論文

この比較症例対照研究の目的は、前方頭位姿勢による
感覚運動制御と自律神経系の違いを、矢状面アライメントが
正常な厳密にマッチした対照参加者と比較して評価することであった。
頭部前方姿勢の患者は、感覚運動制御と自律神経失調症に障害があると仮定した。

覚運動制御変数には、平滑追従頸部捻転試験(SPNT)、
総合安定性指数(OSI)、左右回転体位変換精度が含まれる。
自律神経系機能には、皮膚交感神経反応(SSR)の振幅と潜時が含まれる。
明らかに前方頭位(頭蓋椎角50度未満)の80名と、
年齢、性別、BMIが一致した正常頭位(頭蓋椎角(CVA)50度以上)の
80名を対象に、これらの変数を測定した。

結果として、SPNT、OSI、左右回転の体位変換精度を含む
感覚運動測定変数のすべてにおいて、FHP群と対照群との間に統計学的有意差が認められた。

また、SSR振幅を含む神経生理学的所見にも有意差があったが、SSR Latencyには有意差はなかった。
CVAはすべての測定変数と有意に相関していた。
FHP群と対照群の感覚運動制御および皮膚交感神経反応の違いは、
頚椎矢状面のアライメントが感覚運動制御および自律神経系に影響を与えることを示している。

したがって、本研究の主要仮説は、これらの所見によって確認された。
頚椎矢状面のアライメントがこれらの特定の感覚運動および神経生理学的結果に
影響を及ぼすという客観的証拠を提供した最初の研究である。

結論としてFHPの参加者は、正常なヘッドアライメントの参加者と比較して、
異常な感覚運動制御と自律神経系の機能障害を示した。

まとめ

頭頸部は様々な面に影響をします。
体幹部分のストレッチなど意識される方は多いですが、
頭頚部にも目を向けてみるといい事があるかもしれません。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。