こんにちはTOMOAKIです。
今日はボディビル競技をやられている方にとっては
おそらく興味深い論文を紹介していきます。
今回紹介するGarrett Grillによる2021年の研究
「The dietary intake of male and female
bodybuilders during competition preparation」では、
競技準備期間中の男女ボディビルダーのカロリーと
マクロ栄養素摂取を詳細に分析し、
異なる競技部門間での戦略の違いを明らかにしています。
一つのデータとして参考程度に
お読みいただければなと思います。
競技部門による食事戦略の違い
この研究によると、ボディビルディング(BB)、
メンズフィジーク(MP)、女性部門(WD)の各カテゴリで、
摂取カロリーやマクロ栄養素の割合に顕著な差が存在します。
こちらは、異なる競技部門における
競技準備期間中のカロリーおよび
マクロ栄養素の摂取量に関する詳細です。
- BB 部門の競技者は全てのフェーズで
MP や WD 部門の競技者と比べて
カロリーやマクロ栄養素の摂取量が一般的に高いです。
対照的に、WD部門ではより低カロリーで、
脂質の割合が高めに設定されることが多いことが分かりました。 - 初期から終期にかけて、
全てのグループでカロリーとマクロ栄養素の
摂取量が有意に減少しました。
これは競技に近づくにつれて
筋肉の定義を強化し体脂肪を最小限に
抑えるための一般的な戦略を示しています。 - 炭水化物の摂取量は、全てのフェーズにおいて
BB が顕著に高く、ボディビル競技で見られる
大きな筋肉量に必要なより大きなエネルギーおよび
グリコーゲン貯蔵をサポートしています。 - タンパク質の摂取量は全てのグループで
全フェーズに渡って比較的高く維持されており、
競技準備中のエネルギー不足期間に
筋肉量を維持することの重要性を強調しています。
部門 | フェーズ | カロリー | 炭水化物 (g) | 脂質 (g) | タンパク質 (g) |
---|---|---|---|---|---|
ボディビルディング (BB) | 初期 | 2836.2 | 309.9 | 104.6 | 203.0 |
中期 | 2474.1 | 243.3 | 88.6 | 199.9 | |
終期 | 2038.2 | 190.2 | 72.4 | 188.6 | |
メンズフィジーク (MP) | 初期 | 2446.6 | 226.1 | 99.8 | 189.8 |
中期 | 2133.4 | 193.6 | 82.9 | 184.4 | |
終期 | 1739.4 | 134.9 | 66.5 | 174.0 | |
女性部門 (WD) | 初期 | 1729.7 | 161.2 | 75.2 | 134.9 |
中期 | 1563.1 | 146.4 | 61.3 | 131.9 | |
終期 | 1352.6 | 123.7 | 54.6 | 126.1 |
まとめ
コーチングしていても
やはり筋量がある方ほど高い炭水化物量で
高いカロリーでも絞れる傾向があるので
今回の研究結果は頷けます。
Youtuberのかなり筋量がある人の
減量食3000kcalなどをそのまま真似しても
同じように絞れないのは
筋量の違いも大きいのかなと思います。
また女性に関しては
脂質を男性カテゴリーよりも
若干高めに設定しており
月経周期などホルモンへの影響も考慮して
脂質摂取の重要性がより高いのかなと思います。
どのカテゴリーでも段階的に摂取エネルギー量を
削っており特に糖質と脂質を削りながら
進めており、この点も競技を進めていく上で
大なり小なり代謝の適応等に応じて
基本的には必要なのかなと思います。
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