睡眠不足と筋肉痛について

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は睡眠不足は急性筋肉痛後の痛みの感受性を増加についての
論文を引用していこうと思います。

論文

この横断群間比較研究の目的は、睡眠障害が急性筋損傷による
疼痛感受性を促進するかどうかを検討することである。

36名の健常者を対象とし、非バランス法で3群のいずれかに無作為に割り付けた。
対照群(n=11)と、大腿四頭筋のエキセントリック運動を行って
遅発性筋肉痛(DOMS)を引き起こした2群である。
DOMS群の違いは、一方は習慣的な睡眠パターンをとり(睡眠群、n=12)、
もう一方は一晩睡眠を取りやめた(睡眠なし群、n=13)。
DOMSのレベルは6段階のリッカート尺度で示され、ベースライン時(Day-1)と
48時間後(Day-3)に、下肢と肩の圧痛閾値(PPT)を用いて疼痛感受性が評価された。

結果として、いずれのDOMS群においても、圧痛閾値(PPT)は1日目と比較して3日目に有意に減少した。
日間の相対的変化は、対照群と比較して睡眠なし群で大きかったが、
対照群と比較して睡眠群では有意な変化は見られなかった。
さらに、DOMSの主観的知覚(リッカート尺度)およびSTPSの面積の大きさについては、
群間および日間で有意差は認められなかった。

結論として睡眠不足は急性軟部組織損傷後の疼痛感受性をさらに増加させ、
筋骨格系損傷後の複雑な疼痛状態における睡眠不足の潜在的な原因的役割を実証した。

まとめ

睡眠は取れるだけ取っておくが望ましいです。
筋肉痛が酷いというのは筋肉があまり良くない状態とも言えます。

意外に難しいですが適度に動き、栄養を摂り、睡眠も取るが一番理想的な状態です。
そこを目指しましょう。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。