ボディビル・フィジーク大会に向けた水分調整

こんにちはTOMOAKIです。
先日のブログに引き続き
最終調整に関する記事です。

水分調整の目的は、皮下水分を最小限に抑え、
筋肉一つ一つの鮮明さとパンプ感を
最大化すること
にあります。

ただし、このプロセスは非常に難しく、
適切な知識と計画が必要です。
現状の科学的知見等を紹介していきます。
今回参考にした論文はこちらです。

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科学的根拠はもちろんのこと、
これまで多くの大会選手の最終調整を
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水分調整の科学とアプローチ

科学的研究による直接的なエビデンスは
限られていますが、多くの経験的証拠と
実践的な知見が存在します。

スポーツ栄養学における研究では、
水分管理がパフォーマンスと外見に及ぼす
影響について議論されていますが、
ボディビルディング特有の条件下での
明確な科学的研究はまだ少ないのが現状です。

  1. 水分摂取の増加: 一部のアプローチでは、
    コンテストの1週間前から
    水分摂取を徐々に増やし

    体が水をより効率的に排出するようにします。

    これは、体が高水分環境に慣れ、
    排水効率を高めるという理論に基づいています。
  2. 水分摂取の減少: 競技の直前に
    水分摂取を減らすことで、
    一時的に体の水分保持が減少し、
    皮下水分が引き締まります。


    しかし、この方法は脱水症状
    引き起こすリスクがあり、
    パフォーマンスや健康に悪影響を及ぼす
    可能性
    があるため、慎重な管理が求められます。
  3. 電解質の調整: 大会前にナトリウムの
    摂取を制限することは一般的ですが、
    これも非常にデリケートで慎重な管理が必要です。

    ナトリウムを急激に減らすと、
    筋肉の収縮能力や全体的な体調に
    影響を与える可能性
    があります。

どれくらいの量を調整するのかについて

最終調整中の水分や塩分の調整に関して
具体的なリットル数やグラム数を設定するには、
個々の体重、体質、トレーニング状態、
および目標に基づいた個別化した戦略が必要です。

以下に、一般的なガイドラインと
実際の数値例を紹介します。
※あくまで参考として考え、個人に合わせて
 調整することが重要です。

水分摂取量

  1. 競技前の水分増加フェーズ
    • 量: 体重1キログラムあたり
      約40-50ミリリットルの水を目安に摂取

      例えば、80キログラムの選手の場合、
      1日に約3.2リットルから4リットルの水を
      摂取することが一般的です。
    • 期間: 競技の5〜7日前から開始し、
      徐々に摂取量を増やします。
  2. 競技直前の水分減少フェーズ
    • 量: 競技の前日から当日にかけて、
      水分摂取を体重1キログラムあたり
      10-20ミリリットルに減少
      させることが一般的です。

      80キログラムのアスリートの場合、
      800ミリリットルから1.6リットルへと減らします。
    • 期間: 競技の前日から当日にかけて実施します。

電解質調整(特にナトリウム)

  1. ナトリウムの調整
    • 増加フェーズ: 水分摂取を増やす期間中、
      ナトリウム摂取量を通常よりも
      少し高めに保ちます。

      一般的には1日あたり3000-4000 mgが目安です。
      (塩分相当量で7.62g~10.16g)
    • 減少フェーズ: 競技の前日に
      ナトリウム摂取を減らし、
      1日あたり1500-2000 mgに調整することが一般的です。
      (塩分相当量で3.81g~5.08g)

      この減少は皮下水分の減少を促進し、
      筋肉の鮮明さを際立たせます。

まとめ

水分調整戦略は個々の体質や
過去の経験に基づいて大きく異なるため、
一概に「これが正しい」という方法は存在しません。

大会に向けて自身の体の反応を注意深く観察し、
適切なタイミングで水分と電解質の摂取を
調整することが重要です。

これまでの経験として
極端なことはリスクが大きいです。
急激に増やしすぎたり、
減らしすぎたりはNGかなと思います。

普段からコンディションが良いのに
逆にコンディションを崩す場合もあります。
事前に変数を限定して水分のみ、
塩分のみなどデータをとっておき
大会前に役立てるのがおすすめです。

過去に水分や塩分を抜きすぎて
手先に力が入らず、パンプもあまりしなかった
なんて経験もありますので
実践される時は慎重にいきましょう。

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この記事を書いた人

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TOMOAKI

2021年度JBBFジャパンオープンクラシックフィジーク168cm以下級準優勝など数多くのコンテストで優れた成績を残し続けており、2022年度から正式にmaison de FLEXER所属のパーソナルトレーナーとして指導中。KONDOやKAMEYAMAより常日頃から様々な知識を供給されそれを活かしてオンラインコーチングで月当たり約30名を指導している。