腰痛に対する屈曲・伸展運動

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は慢性軸性腰痛に対する腰椎屈曲運動と
伸展運動の長期効果についての論文を引用していこうと思います。

論文

本研究では、慢性軸性LBPに対する腰椎屈曲運動と伸展運動の効果を、
1年間の追跡調査時点で比較することを目的とした。

6ヵ月以上の軸性腰痛(強度5/10以上)を有する患者が、
屈曲運動群と伸展運動群に割り付けられた。
患者は4セッションの指導付き治療プログラムを受け、
指定されたエクササイズを自宅で毎日行うことが求められた。
臨床結果は、ベースライン時、1、3、6ヵ月時、1年時に得られた。
合計56名の患者(年齢54.3歳)が対象となり、
屈曲群は27名、伸展群は29名であった。
ベースラインの疼痛と機能的尺度は両群間で同様であった。

結果として腰椎伸展運動は屈曲運動よりも、腰痛の平均スコアで評価した
1年後の転帰の改善に有効であることが観察された。
伸展運動群は屈曲運動群に比べ、最小の痛み、現在の痛み、
痛みの干渉といった痛みの下位尺度において高い改善を示したが
機能的尺度においては屈曲運動群との差は認められなかった。

機能的尺度と有害事象については群間差は認められなかった。
しかし、下肢の放散痛は屈曲群で多くみられた。
1年追跡の無作為化比較試験において、腰椎前弯を増強するための腰椎伸展運動が、
弯曲を減少させるための屈曲ベースの腰椎運動よりも、
慢性軸性LBPの軽減に優れていることを証明した最初の報告である。

まとめ

伸展運動、つまりデッドリフトですね。
バックエクステンションやルーマニアンデッドリフトは
エラーが多くなりやすい種目なのでデッドリフトの方が
個人的には優位性が高いかなと思います。
股関節が上手く使える事は前提になりますが。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。