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2023.12.25

変形性関節症に対する鎮痛薬の影響

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は変形性股関節症または膝関節症患者の
自己申告の身体機能および歩行能力に対する鎮痛薬の
影響についての論文を引用していこうと思います。

論文

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37980627/

このレビューの目的は、鎮痛薬が身体機能(自己報告による身体機能と歩行能力)に
及ぼす影響を調査することである。

鎮痛薬の自己報告による身体機能および
歩行能力への影響を調査した
ランダム化比較試験(RCT)を対象とし、33件の研究が組み入れられ。
鎮痛薬は経口投与のアセトアミノフェン、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、オピオイドとした。

自己報告による身体機能については、アセトアミノフェン、
NSAIDs、またはオピオイドの有益性が小さいという低~中程度の質のエビデンスが示された。
歩行中の疼痛に対する非ステロイド性抗炎症薬の効果が
小さいという中等度の質のエビデンスがあった。

結論として変形性股関節症または変形性膝関節症の患者において、
鎮痛薬の身体機能および歩行能力に対する
有益な効果が小さいことを示す低~中程度の質のエビデンスがあった。

まとめ

痛みを感じにくくなれば動けるとは思います。
とはいえ鎮痛薬は変形性関節症の進行リスクを高めるとの研究結果もあるので
進行性の疾患では使わないに越したことは無いと考えています。
どうしてもの時はいいとは思いますが。

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膝OA進行の危険因子について

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

パーソナルジムFLEXER佐藤町店の店長。ブログでは基本的に解剖学や運動学等の文献を引用した記事を執筆しています。

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