膝機能に対する運動の効果について

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、変形性膝関節症患者の生活の質と膝機能に対する
筋力運動または有酸素運動の効果についての
論文を引用していこうと思います。

論文

本試験の主要目的は、症候性変形性膝関節症患者において、
標準化された筋力運動プログラムまたは標準化された有酸素運動プログラムの
膝関連QoLに対する有効性を1年後に通常ケアと比較して評価することであった。
(1)筋力運動は症候性変形性膝関節症患者における1年後の
膝関連QoLに対して通常のケアよりも有効である。
(2)有酸素運動は症候性変形性膝関節症患者における1年後の
膝関連QoLに対して通常のケアよりも有効であるという仮説を立てた。

副次的な目的は症候性変形性膝関節症患者において
4ヵ月後および1年後の疼痛、症状、日常生活動作(ADL)および
スポーツ/レクリエーションにおける機能、疼痛および症状に対する
自己効力感、健康関連QoL、筋力、および
自転車特異的最大酸素摂取量(VO2max)に対する通常のケアと
比較したそれぞれの筋力運動または有酸素運動の有効性を検討することであった。

結果として、1年後の膝関連QoLについては統計学的に有意な群間差は
検出されなかったが結果の信頼区間は広かった。

変形性膝関節症患者に対する運動の効果を評価した最近の系統的レビューでは、
変形性関節症アウトカムスコア(KOOS QoL)を転帰尺度として
用いた4件の研究の結果が要約されている。
この研究とは対照的に、これらの研究では1年間の結果は含まれていなかったが、
介入後の短期間の結果ではQoLの改善が検出された。
この研究では、母集団推定値が臨床的に重要な効果である可能性もあれば
効果なしである可能性もあることを意味するCIが広いため結論は出ていない。
ほとんどの副次的アウトカムについても同様であった。
しかし、副次的アウトカムの解析では筋力運動群と有酸素運動群では、
大腿四頭筋の筋力とVO2maxにおいて4ヵ月後の追跡調査時に
統計学的に有意に良好な結果が得られた。
このことは、参加者が運動プログラムに生理学的に反応したことを示している。

結論として、変形性膝関節症の患者において、
1年後のKOOS QoLに対する2つの運動プログラムの効果は
通常ケアと比較して統計学的に有意ではなかった。

サンプルサイズがパワー不足であったため、介入群と通常ケア群の間で
有効性が認められず、結果が不正確であった可能性がある。
副次的アウトカムでは、両群とも4ヵ月後に大腿四頭筋の筋力とVO2maxが改善した。

まとめ

膝痛を抱えている人は結構多いでの、
筋トレの効果の肯定否定問わず個人的には
たしょうは調べています。
基本的にはそれぞれの効果差についてはあれど
ケア、運動を否定するものはほとんど見当たらないので
基本的には動ける人は動いた方がいいかなと思います。

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この記事を書いた人

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。