みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、習慣形成介入が身体活動習慣の強さに及ぼす影響についての
論文を引用していこうと思います。
論文
この論文では身体活動(PA)習慣形成介入が
PA習慣に及ぼす影響を定量的に総合した研究はほとんどなく、
これらの介入の特徴や有効性に及ぼす影響も十分に理解されていない。
したがって、本研究の目的は、
(a)習慣形成介入の特徴を系統的にまとめ、
(b)それらの効果量をプールし、
(c)利用された有効成分(BCT)を同定し、
(d)介入の有効性に対するこれらの成分の個々の影響を決定することによって、
これらのギャップを解決することである。
PAを促進することを目的とした習慣形成介入に関する
10件の研究のシステマティックレビューから、貴重な洞察が得られた。
分析の結果、これらの介入はPA習慣の強さに
統計学的に有意な影響を及ぼすことが示され、
PA自動性に対するプールされた効果量0.31であった。
これらの知見は、習慣形成介入が健康的な行動習慣を
効果的に促進できることを示唆した先行研究とも一致している。
習慣形成介入に用いられる伝達方法が
その有効性に大きな影響を及ぼす可能性があることを示唆している。
オンラインによる伝達は、より頻繁でタイムリーな注意喚起とフィードバックが可能であり、
行動変容を強化し習慣形成を促進できるため、特に有利であると考えられる。
タイムリーな注意喚起は、計画された行動-手がかりの実行の可能性を高め、
一貫性のある環境で行動を繰り返すことによって習慣形成を促進することができる。
さらに、従来のオフラインの方法とは対照的に、オンライン配信では、
個人の特性や嗜好に合わせた介入の個別化が強化される。
この側面は、患者が健康目的に合致した習慣の嗜好を
自由に選択する権限を与えられた場合に有効性が高まったことを示す先行研究が示すように、
このような介入の有効性をさらに高めることに寄与する可能性がある。
分析全体にわたって、また有意な交絡因子(サブグループ分析における追跡期間など)を
コントロールしながらも、習慣形成介入のより高い有効性と
一貫して関連する問題解決技法を同定した。
問題解決技法を活用することで、個人が障害を克服するための
正確な行動計画を考案するのを支援することができ、
それによって目標とする行動の実行が強化され、再発しにくくなる。
結論として、この系統的レビューはPAの自動性に対する
習慣形成介入の有効性を定量的に統合し、
さらに異なる研究特性とBCTが介入の有効性にどのように影響するかを分析した初めてのものである。
この分析により、PA習慣の促進におけるこれらの介入の有効性の証拠と、
研究デザイン間の関連についての洞察が得られた。
今後の研究では、介入デザインを最適化し、より優れた効果を達成するために、
本研究からの洞察を活用できるであろう。
まとめ
意識的に身体活動を習慣化出来る人もいますが、
出来ない人には習慣化するための別の行動をとると効果的ですね。
身体活動のメリットはやり続けている人にしか分かりにくいです。
たかだか運動しただけで肩こり、腰痛などが消えるなどの
想像は一般的には難しいと思います。
ただ、やり続けているとほとんどの慢性的な不調は
出なくなったり軽くなったりします。
大人になると難しい不調が出ないという幸せを体を動かすだけで得られます。
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