こんにちはTOMOAKIです。
今日は肥満の分類と食事療法について
一般社団法人日本肥満学会より一部抜粋して
紹介していきます。
そしてたまに耳にするVLCD、
超低エネルギー食(1日600kcal以下)についても
注意事項など少し紹介していきます。
詳しく知りたい方は是非日本肥満学会のPDFが
こちらから見れますのでご覧ください。
肥満度分類
以下の表のようにBMIに応じて
肥満度が分類されています。
仮に170cmの方を例にとると、、、
判定 | 体重 |
---|---|
低体重 | ~53.5kg |
普通体重 | 53.4kg~72.3kg |
肥満(1度) | 72.3kg~86.7kg |
肥満(2度) | 86.7kg~101.2kg |
肥満(3度) | 101.2kg~115.6kg |
肥満(4度) | 115.6kg~ |
150cmの方を例にとると、、、
判定 | 体重 |
---|---|
低体重 | ~41.6kg |
普通体重 | 41.6kg~56.3kg |
肥満(1度) | 56.3kg~67.5kg |
肥満(2度) | 67.5kg~78.8kg |
肥満(3度) | 78.8kg~90.0kg |
肥満(4度) | 90.0kg~ |
このような数値となります。
また肥満症かどうかの診断を表す
フローチャートは以下の通りです。
同じBMIでも健康障害の有無、内臓脂肪蓄積など
個人の健康状態に応じて肥満か肥満症か、
高度肥満症か高度肥満かと分離されています。
肥満症、高度肥満症の治療指針
肥満症、高度肥満症の治療指針として
それぞれ現体重の3%以上、5~10%以上の
減量が目標となっており、
治療食としてはそれぞれ
目標体重×25kcal、20~25kcal/kg/日となっております。
目標体重が60kgであれば1500kcal,1200~1500kcal
目標体重が50kgであれば1250kcal,1000~1250kcalとなります。
通常のダイエットよりもかなりローカロリーの
食事となっています。
食事療法
肥満症の治療法は食事療法が基本となり
食事療法を実践することで内臓脂肪の減少が得られ
肥満に伴う健康障害の改善が期待できるようです。
肥満症、高度肥満症の摂取エネルギー量は
目標体重×25kcal、20~25kcal/kg/日です。
高度肥満症で上記の量で減量が見られない場合は
超低エネルギー食VLCD(600kcal以下/日)の選択も
検討するとのことです。
VLCD療法は禁忌症例を除外し副作用に
注意して実施する必要があり、
入院管理下で開始されるべきであるとあります。
副作用としては、空腹感、嘔吐、下痢、便秘などの
消化器症状のほか、うつ、ケトン体や尿酸の増加、
低血糖、不整脈などが知られています。
摂取エネルギー量の内訳ですが
炭水化物50~65%、
たんぱく質13~20%、
脂質20~30%です。
健常者はNGのVLCDダイエット
肥満症の治療のメインは食事療法であり
通常のダイエットに比べると
1日の摂取エネルギー量が少ないですが
それだけ緊急を要するということですね。
食事によるエネルギー制限は必須ですので頑張りましょう。
マクロバランスに関しては
通常のダイエットと大きく違はないようです。
最後に、、、
高度肥満症の方で低エネルギー食で減量できない場合にのみ
初めて検討される副作用の可能性のある超低エネルギー食ダイエット、
Youtubeで大会までの減量が間に合わないから
VLCDやります的な動画がありますが、
こんな少ない摂取エネルギー量を高度肥満症でない方、
健常者がやるべきでは絶対ないですよね。
お客さんの中にも実は意図せず
VLCDダイエットになっている方が時々います。
なるべく食べないようにしている、
サラダがメイン、糖質はなるべく食べない、
断食やファスティングをしている、猛烈に甘いものが食べたくなるなど
当てはまる方は一度1日の摂取エネルギー量を
アプリなどで計算してみましょう。
女性ですと1000kcalを下回っていたりすると
ちょっとやばいかも!と疑問を持ちましょう。