KAMEYAMA 
みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、非特異的腰痛患者におけるマインドフルネスに基づく
心身療法の効果 についての論文を引用していこうと思います。
論文
非特異的腰痛（NLBP）患者に関連する症状を改善するための
マインドフルネスに基づく心身療法（MBMBT）における
最適なモダリティを特定することが早急に必要である。
ネットワークメタ解析（NMA）は、複数の介入の有効性を
直接的・間接的に比較し、複数の介入の長所と短所を総合し、
複数の治療の有効性をランク付けして、
患者に最も適した臨床治療法を選択することができる。
このシナリオに基づき、本論文では、NLBP患者に対する
様々なMBMBT（ヨガ、アーユルヴェーダマッサージ、ピラティス、クラニオセイクラルセラピー、瞑想、瞑想＋ヨガ、気功、太極拳、ダンス）の
ランダム化比較試験（RCT）についてNMAを実施し、
NLBP患者の疼痛、障害、身体的・精神的健康の改善における
9つのアプローチの有効性を比較し、最適なMBMBTを選択することで、
患者と臨床家にとってMBMBTの有効性の理解を深めることに貢献した。
このNMAは、NLBP患者3,886人を対象としたRCTに基づき、
患者の疼痛、障害、身体的健康、精神的健康の
改善における9つの異なる治療介入の有効性を比較した初めてのものである。
結果として、疼痛と障害の改善という点では、
クラニオセイクラルセラピーが最も効果的な介入であり、
次いでその他のマニピュレーション、ピラティスが続くことが示された。
身体的健康の改善という点では、クラニオセイクラルセラピーが
最も効果的な介入であり、ピラティス、瞑想がそれに続いた。
精神的健康の改善という点では、クラニオセイクラルセラピーが
最も効果的な介入であり、次いで瞑想、ピラティスが続いた。
NLBP患者は、局所的な痛みにより筋力や協調性を制御する
感覚運動系の機能障害があり、腰部筋の活性化能力や協調性が低下し、
日々の負荷に耐えられなくなり、機能活動や生活の質に大きな影響を及ぼします。
また、NLBPによって生じる痛みは生理学的要因だけでなく、
心理的要因とも密接に関係し、
患者の主観的な感情の重要性が強調され、
精神的および心理的側面の重要性も強調されます。
痛みはまず求心性線維を通って脊髄に伝わり、
その後処理と統合のために視床まで移動し、
その後、情報が大脳皮質の知覚、認知、感情要素に関与する
さまざまな脳領域に投射されると述べています。
それは患者に不快な感情を引き起こします。
その後、患者の否定的な感情は意識的に認識され、
調整され、変換され、その結果、身体の痛みの感覚が増加し、
「痛みと否定的な感情」の悪循環が引き起こされます。
したがって、この NMA では、NLBP患者に対するさまざまなMBMBTの影響を評価するために、
4 つの指標 (痛み、障害、身体的健康、および精神的健康) が選択されました。
このNMAの新しい発見は、クラニオセイクラルセラピーが、
NLBPに対して最も効果的なMBMBTであるということです。
脳脊髄液は脳と脊髄の間を循環し、振動を緩衝することで
脊髄を保護するだけでなく、脊髄から代謝産物や炎症性滲出液を除去し、
適切な栄養を供給します。これはCLBPの治療と密接に関連しています。
結論として、クラニオセイクラルセラピーがNLBP患者の治療に
最適なMBMBTである可能性があり、臨床推進に値することを示しています。
複数のMBMBTを同時に適用すると、結果が逆効果になる可能性があるため、推奨されません。
ただし、含まれる研究の数と質、およびMBMBT間の直接比較を行う研究の数が少ないため、
結果には多少の誤差が生じる可能性があり、
さらなる検証にはより大規模なサンプルと高品質のRCTが必要です。
まとめ
クラニオセイクラルセラピー。
日本では、頭蓋仙骨療法と言ったはずです。
優しく触る系のやつなので、
筋肉関係の変化はまず起こせないので、
皮神経系からか、単純なリラックスからか。
頭頚部へのアプローチが多い印象なので、
運動とは違った効果が得られそうですし、
効果はたしかにありそうな気はします。
受けたこと無いので何も言えませんが。
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