ピークウィーク戦略:サプリメント

こんにちはTOMOAKIです。
先週末もクライアントさんが
大会デビューされました。
毎週末のように大会があり
いよいよ本格的にシーズンインしたなと
感じています。

さて、今回も前回の記事に続き、
ピークウィーク中のサプリメント摂取について解説していきます。

ボディビルダーはトレーニングのフェーズ
(オフシーズン、プレコンテストなど)に応じて、
サプリメントの摂取を一般的に行っています。

たんぱく質パウダーや加工炭水化物、
プレワークアウト、
エルゴジェニックエイド、
クレアチン、ビタミン/ミネラル、
オメガ-3脂肪酸、サーモジェニック剤、
利尿剤など、様々なサプリメントが使用されています。

たんぱく質と炭水化物

エネルギー供給源としてのたんぱく質と炭水化物の
サプリメント
は、ボディビルダーによく報告されています。

たとえば、Chappellらは51人の
ナチュラルボディビルダーを調査し、
男性の約75%、女性の約89%がタンパク質パウダーを
補給していることがわかりました。

一方、炭水化物の補給は男性の約37%で、
女性の参加者は報告していませんでした。

ボディビルダーはこれらのサプリメントを利用して、
特定のマクロ栄養素の摂取量を調整することが一般的です。

何か特別な狙いというよりは
三大栄養素の不足分を補うという感じで
食品に近い目的での使用が主かなと思います。

クレアチン

クレアチンのサプリメントはボディビルダーに
おいても広く支持されています。

Chappellらによると、コンテストの準備中に
男性の約48%、女性の約51%がクレアチンを
補給していました。

クレアチンは体組成の改善
(筋肉量の増加、脂肪量の減少)や
細胞内の水分量増加に効果
があります。

また、炭水化物との併用により、
クレアチンの取り込みが増加し、
細胞の水分量も増加
します。

クレアチンの摂取は、グリコーゲンの
合成と超補充にも役立ちます。

オメガ3脂肪酸

オメガ-3脂肪酸(EPA、DHA)のサプリメントも
ボディビルダーによく見られます。

Chappellらによると、男性の約39%、
女性の約47%がオメガ-3サプリメント
(魚油、クリル油、亜麻仁油など)を摂取していました。

多くの人口統計データが、EPAとDHAの使用が
全身の炎症を軽減し、インスリン感受性を
改善する効果
があることを支持しています。

ただし、これがピークウィークの過程を
向上させるかどうかは明確ではありません。

利尿剤

利尿剤の使用は競技ボディビルディングで一般的です。
関わっている選手では一度も聞いたことないです(笑)
海外の選手が使用しているイメージです。

ボディビルダーは利尿剤(ハーブや合成薬物)を使用して
尿量を増加させ、ナトリウムを排泄し、体液量を変化させ、
より美しい身体を作り上げるために使用します。

ただし、健康上の危険性やパフォーマンス向上薬物の
使用を隠す能力があるため
、処方箋利尿剤は
世界アンチ・ドーピング機関によって禁止されています。

ナチュラルなボディビルダーはこれらの薬物を
使用しないと思われますが、エンハンスド(ドーピングを行う)
ボディビルダーやナチュラルなボディビルダーの両方で
利尿効果のあるハーブサプリメントが使用されています。

ビタミンC

ビタミンCは水溶性であり、
高量でも非毒性であることが知られています。

ビタミンCは利尿作用をもたらすため
ピークウィークのシナリオでの使用が研究の対象となっています。

ビタミンCの摂取量と吸収速度などを考慮し、
12-24時間前に500-1000 mgのビタミンCを
繰り返し摂取することで、体水分の減少を
促進する可能性
があります。

ただし、過剰なビタミンCの摂取は浸透性下痢を
引き起こす可能性
があるため、注意が必要です。

カフェイン

カフェインは利尿効果を持つため、
体重減少のために一時的に使用されることがあります。

特に慢性的な使用によるカフェインの耐性がない人では、
250〜300 mgのカフェイン(約2〜3杯のコーヒー)が
利尿効果を促進するために摂取されます。

一方、数日の断薬はカフェインの利尿効果を回復させますが、
利尿効果はこれらの大量摂取時にのみ現れます。

カフェインの利尿作用の他にも、
気分改善やパフォーマンス向上効果も考慮する必要があります。

ただし、利尿効果を促すために急激に摂取をやめた場合には、
体液のホメオスタシスや気分・覚醒状態に
影響を与える可能性
があるため注意が必要です。

ピークウィークの戦略としては、ピークウィークの
初めにカフェイン摂取を制限し
(特に慢性使用者は感受性を回復させるため)、
競技の前日などに利尿作用を持たせるために早い時間帯に使用し、
その後も利尿効果や気分・覚醒状態への影響を
最小限に抑えるために使用を続けることが考えられます。

また、カフェインはグリコーゲンの補充を
促進するための補助としても使用されることが報告されていますが、
その効果に関するデータは少なく、一部の矛盾した結果があります。

そのため、ピークウィークの途中で炭水化物の補充を
強化するためにカフェインを含める場合、
カフェインの利尿効果を犠牲にする可能性が
あることに留意する必要があります。

まとめ

以上の情報をまとめると、
ボディビルダーのピークウィーク中における
サプリメントの利用について、
たんぱく質と炭水化物のサプリメント、
クレアチン、オメガ-3脂肪酸、
利尿剤(処方箋薬やハーブ)、ビタミンC、
カフェインの利点と注意点を説明しました。

ただし、効果や適切な使用方法は
個人によって異なるため
慎重に検討する必要があります。

失敗しない方法として
ピークウィーク中に新しいサプリメントや
摂取方法を試すことを避けることも賢明です。

参考文献

この記事を書いた人

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TOMOAKI

2021年度JBBFジャパンオープンクラシックフィジーク168cm以下級準優勝など数多くのコンテストで優れた成績を残し続けており、2022年度から正式にmaison de FLEXER所属のパーソナルトレーナーとして指導中。KONDOやKAMEYAMAより常日頃から様々な知識を供給されそれを活かしてオンラインコーチングで月当たり約30名を指導している。