廃用性筋萎縮防止に必要な運動量について

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、大腿四頭筋の廃用性筋萎縮を防止するために
必要な下肢の運動量についての論文を引用していこうと思います。

論文

本研究の目的は、日常生活で最も基本的な動作である歩行と
臥床中によく行われる運動の筋活動量を測定し
廃用性筋萎縮を防止するために必要な臥床中の運動量を検討することである。

健常女性9名、男性1名の計10名(平均年齢21.1±1.1歳)を対象とした。

結果として、1万歩(片側5000歩)の筋活動を臥床時の
運動で置き換えるにはかなりの量の運動が必要である。
自然歩行1万歩に対して内側広筋においては、
SLR(5秒保持)では、は約1200回、
pattela setting(5秒保持)では約400回、
膝屈伸(2秒で1回)では約6000回、
膝伸展(2秒で1回)では約2000回を行なって、
はじめて同じ筋活動となる。


内側広筋と大腿直筋を比較すると、
SLRと膝屈伸では大腿直筋に対して効果的であり、
patellaSettingと膝伸展では内側広筋に対して効果的であるといえる。
自然歩行(ケーデンス100歩/分)と
速歩(ケーデンス150歩/分)筋活動の比較においては、
ケーデンスを1.5倍にすることにより筋活動も約1.5倍になり、
速度を上げるほど筋活動が増加した。
臥床または非荷重期間中は高頻度の訓練を
心がけると共に、早期より訓練だけでなく病院での
生活そのものの活動性を上げる必要があると考える。

まとめ

主婦の平均歩数は約6000~7000と言われており、
1日1万歩は歩きませんが、
歩行以外の時間も下肢筋が動いているので、
1万歩となっています。
結構な運動量が必要にはなりますね。

たまにあるSLR片側10回ずつみたいな。
意味あるんですかね・・・

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。