KONDOです。
コロナ、インフルエンザその他もろもろ
色々流行っているそうですね。
コロナ第9波・・・とか言われても
もう流石になんとも思わないですよね。
そんな私もベッドのすぐそばの窓を
開けて寝たせいか喉をやられてしまい
声がガラガラバリトンボイスになっています。
ビタミンC
過去の記事でビタミンCは解説済みです。
推奨摂取量としては100mg /日 で
多量摂取すれば良いというわけではなく
一度に多量摂取すると吸収率が低下するものです。
極めて偏った食生活を送っていなければ
不足するなんてことはほぼ起こり得ません。
又、多くの芸能人が美容目的で
高濃度ビタミンやナノ化ビタミンなど
多種多様なビタミンを美容目的で
摂っておりますが科学的根拠は皆無です。
基本的に美容系のサプリなどの販促文は
エビデンスレベルが極めて低いものや
信憑性に足らないものばかりですので
騙されないようにしましょう。
仮にビタミンの摂取で何かしら変化を感じるなら
まず食生活を見直した方が良さそうですね。
私の個人的な統計ですと
たんぱく質の摂取量不足の人が大概ですので
この時点で美には達しないでしょう。
風邪予防に効果は?
結論的に不足することは基本的にない
ということで不足し辛いものを
補充してもなんら効果を得られなそうだと
この時点で分かるかと思いますが続けます。
トレーニー界隈では
”メガビタミン”と言って
マルチビタミンサプリメントを
例えば本来3錠で良いところを9錠とか
摂ったりして風邪が早く治るだとか
言う人も実は少なくないです。
そもそもみなさんにこんなイメージないですか?
「風邪にはビタミン」
なんかビタミンって身体に良さそうだから
風邪とかにも効きそうみたいな
そんなイメージある人も沢山居ますよね。
このイメージがついている人が多いのも
ちゃんと理由があります。
Linus Carl Pauling氏、
通称ポーリング博士です。
ポーリング博士は1970年に
ビタミンCを多量に飲めば
風邪を予防できて回復も早い
と主張する本を出版しました。
その本に書かれている内容としては
ポーリング博士自身が研究したわけではなく
それまでの研究をまとめたものです。
ビタミンCによる風邪の予防効果を調べたもので
スイスのスキーリゾートで行われた
研究期間5ー7日間の
無作為割付比較試験でスキー選手を2群にわけ
一方の群には毎朝監督の前でビタミンC1g入った
錠剤を飲んでもらい、他方はプラセボ群としました。
この研究では風邪を引いた人数も
風邪を引いていた日数も大体半減するという
結果が得られていました。
そして現代ではオーソモレキュラーとかなんとか
メガビタミン云々と少々胡散臭く民間療法的な
考えが一部過激派で信仰されています。
癌の治療も薬は不要でビタミンを飲めばOK的に
言ってしまっている人も一部居ます。
ちなみにポーリング博士は前立腺がんで亡くなっています。
ポーリング博士が出版した本から40年経ち
過去70年間に行われた研究をまとめた
ビタミンCによる風邪の予防効果を調べた
無作為割付比較試験のメタアナリシスです。
1日あたり200mg以上のビタミンCを
飲んだ研究を対象にしているもので
さらに対象者の特徴別に一般市民、
マラソン選手やスキー選手、兵士などに分け集計。
すると一般市民における風邪の予防効果は
ほとんど認められず(3%ほど予防)
その反面強い運動負荷を受けている
マラソン選手やスキー選手などでは
風邪を半減できるという結果が得られています。
つまり1970年にポーリング博士が出版した
本の元になる研究も一般市民が対象ではなく
寒冷の過酷な環境下でかつスポーツ実施者であって
この2013年のメタアナリシスでの
結果と一致しているということです。
まとめ
強い運動負荷を受けていない一般人は
ビタミンCに対して風邪予防は
あまり期待できないでしょう。
風邪=ビタミンCというのは
万人に対しての構図では無さそうです。
日頃からトレーニングに励んでいたり
たくさん活動する人は
フルーツなどを積極的に摂取すると
良さそうです。
ジャガイモやパプリカもおすすめです。