扁平足と中殿筋について

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、扁平足患者における内側縦アーチ高さに及ぼす
中殿筋強化運動効果についての論文を引用していこうと思います。

論文

本研究の第一の目的は、短足運動と
後脛骨筋運動を行うグループにおいて、中殿筋(GMed)の
強化運動を行った場合と行わなかった場合の
内側縦アーチ(MLA)の高さを比較することである。
副次的な目的は、足底圧とバランスの観点から、
これらのエクササイズの効果を比較することであった。
短足と脛骨筋後方運動レジメンにGMed強化運動を加えることで、
MLAの高さ、足底圧、バランスに大きな効果を引き出すことができると仮定した。

本研究は、4週間と8週間でフォローアップを行う
単盲検ランダム化比較試験を利用し、
足部運動群(FG)と足部+股関節運動群(FHG)へ
参加者は割り当てられた。
18歳から39歳の成人で、舟状突起(ND)が
10mm以上、体格指数18.5~22.9kg/m2の
無症候性両側柔軟性偏平足である。
参加者は、下肢の手術を受けたことがある場合、
または下肢の外傷や事故、下肢の変形、
下肢に影響を与える神経学的疾患の既往がある場合は除外された。

結果として、ダイナミックバランスを除くすべてのアウトカム指標において、
足部運動と後脛骨筋運動にGMed運動を加えることは、
足の筋肉運動を単独で行うよりも効果的であることが示唆された。
ほとんどのアウトカム指標で群間の有意差が認められたのは、介入4週間後であった。
これらの結果は、柔軟性扁平足患者におけるGMedエクササイズの使用を支持するものである。

結論として、本研究の結果は、柔軟性扁平足患者において、
足部エクササイズにGMed強化エクササイズを加えることは、
足部エクササイズを単独で行うよりもNDおよび内側足底圧を減少させ、
アーチ高指数および静的バランスを増加させる効果があることを示唆しています。

まとめ

偏平足でなくとも、小趾側は浮きやすかったり、
足底圧感じにくい人が多いでの、
足部運動と中殿筋エクササイズは同時に行う方がいいですね。

こういった際にヒップアブダクションとかが、
GMedにはスクワットよりも効果的だと考えています。
ヒップアップへの直積的な筋肥大には
スクワットなどより効果はないとは思いますし、
よっぽど運動レベルが低くないと、
負荷としてかなり弱いです。
ただ、足底が上手く使えるようになれば、
スクワットなどの際の、臀筋群への負荷が変わるので、
そういったメリットがあるかなと思います。
個人的に筋肥大は直接的に
筋肉に負荷をかける直接的筋肥大種目と、
前述の様な直接的種目の効果を上げてくれる
間接的筋肥大種目で大きく2種類で分けて考えています。
なので、色々やるべきかなと思います。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。