こんにちはTOMOAKIです。
先日薬剤師のお客さんから
「健康茶として販売されていたお茶に、
医薬品の成分であるステロイドが
含まれていたという報道がありましたよ!」
ブログのネタにどうぞと教えていただきました。
ありがとうございます。
健康茶にステロイド成分混入
以下はそのニュースについてです。
大手通販サイトなどで販売されていた
「ジャムー・ティー・ブラック」というお茶が、
花粉症の症状が改善されるなどとうたわれ、
多くの人が飲んでいたようです。
しかし、10代の女性が4か月間飲み続けた結果、
医師が副腎機能の異常に気づき、
飲むのを止めたところ数値が改善したという情報が
国民生活センターに寄せられたそうです。
国民生活センターが行った分析によると、
このお茶には医薬品の成分である
「デキサメタゾン」が含まれていることが判明しました。
「デキサメタゾン」は、炎症を抑える作用があり、
リウマチやアトピー性皮膚炎などに使われる医薬品の成分です。
しかしながら、食品での使用は禁じられています。
国民生活センターは、事業者に販売中止を要請し、
飲用した場合は医療機関を受診するよう呼びかけています。
デキサメタゾンには炎症を抑える作用があるため、
そりゃ効くわ!と薬剤師の方もおっしゃっていましたが
知らずに医師・薬剤師の判断もなく
お茶のつもりで飲んでいたらと考えると恐ろしいですね。
競技者は特に注意
特に競技者は口にするものには注意が必要です。
JADAのアンチドーピングのルール、規約では以下のようになっています。
- 治療する目的だからといって、全ての禁止物質、禁止方法の使用が認められるわけではありません
禁止物質を使用しなくても、治療が可能な場合、TUEは認められません
その他にも、TUEが認められるには、国際基準に定められている条件を満たさなくてはなりません - TUEは申請が必要なルールです
禁止物質の使用を報告するルールではありません。必要な書類を準備し、申請を行います。国際基準の条件を満たしていると判定されたときにはじめて、TUEが認められます。申請書の審査によって、TUEが認められなかった場合、禁止物質や禁止方法の使用は、アンチ・ドーピングのルール違反となります。
治療目的であってもルール違反とかなり厳しいですし、
今回のお茶のように知らずに飲んでいても
もちろんアンチドーピングのルール違反となります。
治療目的でも禁止物質が含まれている場合は医師や薬剤師に
「禁止物質でない薬に変えることはできないか」を
相談することは大事だと思います。
ちなみに過去にこんなこともありました。
販売会社の「香塾」は、販売中止の方針を示しているとのことです。
皆さんも、飲んでいるお茶がないか、確認してみてはいかがでしょうか。
健康・アンチドーピングには注意が必要です。