こんにちはTOMOAKIです。
エネルギー収支を適切に赤字にすることが
ダイエットにおいては最重要というのは
ブログでも何度も登場しています。
ではマクロバランス、三大栄養素の比率に関しては
どうなのでしょうか?
そこで今日は三大栄養素の比率の違いが
長期のダイエットに影響を与えるのかどうかについて
論文を元に紹介していきます。
マクロバランスの違いが長期ダイエットに与える影響
研究の背景としてタンパク質、脂質、炭水化物のいずれかを
重視した食事が体重減少に有利である
可能性は確立されておらず、1年以上にわたる研究はほとんどない。
脂肪、タンパク質、炭水化物から得られるエネルギーの割合は、
F P C
20、15、65%
20、25、55%
40、15、45%
40、25、35%の4種類であった。
これらの食事は類似の食品で構成され、
心臓血管の健康のためのガイドラインに適合していました。
参加者は、2年間、グループおよび個人指導を受けた。
主要な成果は、低脂肪と高脂肪、平均的なタンパク質と高タンパク質の
2×2階乗比較、および炭水化物含有量の多いものと少ないものの
比較における2年後の体重の変化であった。
結果は 6ヵ月後、それぞれの食事に割り当てられた参加者は、
平均6kg(最初の体重の7%)を減量したが、
12ヵ月後には体重が戻りはじめた。
2年後の体重減少は、タンパク質15%の食事と
タンパク質25%の食事(それぞれ3.0kgと3.6kg)、
脂肪20%の食事と脂肪40%の食事(両群とも3.3kg)、
炭水化物65%の食事と炭水化物35%の食事(それぞれ2と4kg)
でほぼ同じだった(すべての比較についてP>0.20)。
試験を完了した80%の参加者の平均体重減少は4kgで、
14~15%の参加者は初期体重の10%以上の減少が見られた。
満腹感、空腹感、食事に対する満足度、
グループセッションへの出席率は、すべての食事療法で同様であった。
出席率は体重減少と強く関連していた(セッション出席1回につき0.2kg)。
食事療法は、脂質関連の危険因子と空腹時インスリン値を改善した。
結論、カロリーを抑えた食事は、どの栄養素を重視するかにかかわらず、
臨床的に意味のある体重減少をもたらす。
まとめ
以上の様に三大栄養素の
どの栄養素を重視するかに関わらず
エネルギー収支が適切に赤字であれば
体重減少に効果的です。
参考までに全米アカデミーの医学研究所が定めた許容可能な
マクロ栄養素分布範囲(AMDR)では、
次のように摂取することを推奨しています。
カロリーの45-65%を炭水化物から
カロリーの20~35%を脂肪から
カロリーの10~35%をタンパク質から摂取
ダイエットの成功確率を上げるには、
自分の好みや健康状態に合わせて、
マクロ栄養素の比率を個別化することが重要であると
下記の研究で示されています。
いずれにせよ、自分のライフスタイルや
好みに合った食事内容を多少、試行錯誤しながらでも
見つけることが長期の体重減少においては重要かなと思います。