こんにちはTOMOAKIです。
前回の記事に引き続き今日も体重停滞に関する内容です。
前回の記事で紹介した通りエネルギー制限によって
除脂肪体重の減少や代謝、ホルモンバランスの
変化などの影響により、しばしば体重が停滞することがあります。
体重減少のプロセスや停滞の原因は個人によって異なり
個人の状況に合わせたアプローチが必要になりますが
今日はそのアプローチの例をいくつか紹介していきます。
ストレスを下げる
この研究は、ストレス管理プログラムが
肥満の成人における体重減少、うつ病、不安、
ストレスの軽減、健康的なライフスタイルの採用に
及ぼす影響を評価することを目的としています。
肥満クリニックで体重減少のための支援を求めた
肥満成人45人(平均年齢±SD 45.7±10.55歳)が、
介入群(n=22)またはコントロール群(n=23)に無作為に割り付けられ、
全参加者は健康的なライフスタイルの指導を受けました。
介入群は、横隔膜呼吸、漸進的筋弛緩法、ガイド付きの
健康的な栄養/食習慣に関する指導を含む8週間の
ストレス管理プログラムに参加しました。
両群の参加者は、開始時と終了時に測定値や
アンケートに回答しました。
その結果、介入群の参加者は、コントロール群と
比較して有意にBMIが減少し(ΔBMI −3.1 vs. −1.74 kg/m2、P<0.001)、
うつ病や不安のスコアが改善され、偶然性に基づく健康管理も減少しました。
以上のようにストレスマネジメントが
肥満成人のBMIを優位に減少させる可能性があります。
コンテストレベルの体脂肪率の人の減量で
どこまで効果があるかは定かではありませんが
停滞で悩んでいる方はストレスを低減させる工夫など
普段の生活で考慮すると良いかなと思います。
睡眠時間と質を改善する
この研究は、PREDIMED-Plus試験に参加した
1986人の過体重/肥満かつメタボリックシンドロームを
有する地域居住者の睡眠時間と睡眠変動に基づく
体重と脂肪率の指標の12ヶ月間の変化を比較することを目的としています。
結果から、睡眠変動が少ない参加者は、
睡眠変動が大きい参加者よりも体重とBMIがより減少しました。
また、6時間未満の睡眠時間を持つ参加者は、
7~9時間の睡眠時間を持つ参加者よりも、
ウエスト周囲径の変化が小さくなりました。
これらの結果から、睡眠時間が十分であること、
または睡眠変動が少ないことが、ライフスタイル介入に
成功するために重要である可能性が示唆されています。
睡眠に関する内容について詳しく知りたい方は
合わせてKONDO先生のこちらの記事もお読みください。
まとめ
今までたくさんのダイエット・減量を
指導させていただいた中での個人的統計ですが
・食事をしっかり管理できている
・生活リズムが一定(夜勤がある場合でも)
・比較的よく寝ている(7時間〜)
・ストレスが比較的少ない(特に人間関係や仕事)
・筋トレの時間をしっかり確保できている
・1度以上絞り切ったことがある人
・極端だダイエット歴がない人
これら全てが当てはまる人は割と停滞することなく
するする体重が落ちていく傾向がありそうです。
停滞で悩んでいる方はまずは
食事が適切であるか?
エネルギー収支は適度な赤字(~500kcal)にできてるか?
この辺りから見直し、
今日紹介したストレスマネジメントや
睡眠の改善など取り組まれると良いかなと思います。