トレ前のエナジードリンクに効果はあるの?

こんにちはTOMOAKIです。
減量中たまにエナジードリンクが無性に飲みたくなります。
そんな時は0kcalの物を選ぶようにしています。

さて、今日はそんなエナジードリンクに対する
国際スポーツ栄養学会の立ち位置が公開されましたので
要約を紹介していきます。

ちなみに既にKONDOさんがブログの記事で
エナジードリンクについて解説されていますが
0kcalであればカフェイン炭酸飲料で、
0kcalでなければカフェイン砂糖多め炭酸ジュース

そんな認識で良いとのことです。

国際スポーツ栄養学会の立ち位置

  1. エナジードリンク(ED)には、一般的にカフェイン、タウリン、
    高麗人参、ガラナ、カルニチン、コリン、
    ビタミンB群(ビタミンB1、B2、B3、B5、B6、B9、B12)、
    ビタミンC、ビタミンA(βカロテン)が含まれています。
    ビタミンD、電解質(ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム)、
    糖類(栄養価、非栄養価甘味料)
    チロシン、L-テアニンがあり、各成分の有病率は1.3~100%であった。
  2. エナジードリンクは、飲料に含まれるカフェイン量
    (200mg以上または3mg/kg体重[BW-1]以上)に大きく影響されて、
    急性有酸素運動能力を高めることができる。
  3. EDおよびESには、精神的および/または身体的パフォーマンスに
    影響を与えるとされるいくつかの栄養素が含まれているが、
    科学的証拠に基づくと、ほとんどのEDおよびESの
    主なエルゴジェニック栄養素は、カフェインおよび/または炭水化物の供給であると考えられる。
  4. カフェインの精神的・肉体的パフォーマンスに対する
    エルゴジェニックな価値は確立されているが、
    EDおよびESに含まれる他の栄養素の
    付加的な効果の可能性については、まだ決定されていない
  5. 運動10-60分前にEDとESを摂取すると、
    3mg/kg BW-1を超える用量で精神集中、覚醒、
    無酸素性パフォーマンス、および/または持久力パフォーマンスを改善することができる。
  6. 少なくとも3 mg∙kg BW-1のカフェインを含む
    EDおよびESを摂取することは、最大下半身のパワー生産に最も効果があると考えられる。
  7. EDとESを摂取することで、チームスポーツの文脈で、
    持久力、反復スプリントパフォーマンス、スポーツ特有のタスクが向上する可能性がある。
  8. 多くのEDやESは、研究されていないか、
    EDやESに含まれる他の栄養素との組み合わせで評価されていない
    多数の成分を含んでいる。
    このため、これらの製品は、身体的および認知的パフォーマンスに
    対する単一栄養素および複数栄養素の配合の
    有効性と安全性を実証するための研究が必要である。
  9. トレーニングおよび/または減量試験中に低カロリーのEDおよびESを摂取すると、
    トレーニング能力の向上を通じて、エルゴジェニックな効果が得られ、
    さらに体重コントロールが促進される可能性
    があることを示唆する限られたエビデンスがある。
    しかし、高カロリーのEDの摂取は、EDの摂取による
    エネルギー摂取が1日の総エネルギー摂取量の一部として
    慎重に考慮されない場合、体重増加を促進する可能性
    がある。
  10. EDとESによる高グリセミック指数炭水化物の定期的な摂取が、
    代謝の健康、血糖値、インスリン値に与える影響を考慮する必要がある。
  11. 青少年(12~18歳)は、ED・ESの安全性に関するエビデンスが限られているため、
    特に過剰摂取(例:400mg以上)には注意し、
    保護者の指示を仰ぐ必要がある。
    さらに、EDおよびESは、小児(2~12歳)、妊娠中、
    妊娠を希望する人、授乳中の人、およびカフェインに敏感な人には推奨されない。
  12. 糖尿病患者や、高グリセミック負荷食品、カフェイン、
    その他の刺激物の影響を受ける可能性のある薬を服用している心血管、
    代謝、肝腎、神経系疾患の既往症のある人は、
    EDおよびESを摂取する前に、注意し医師に相談する必要がある。
  13. EDやESを摂取するかどうかは、飲料の炭水化物、カフェイン、
    その他の栄養素の含有量と潜在的な副作用を十分に理解した上で
    決定する必要がある。
    ED・ESの無差別摂取、特に1日に複数回摂取する場合や、
    他のカフェイン入り飲料・食品と一緒に摂取する場合は、副作用につながる可能性がある。

結論

トレ前のエナジードリンクはパフォーマンスに対して
以下の条件の時に効果が期待できそうです。

トレーニング10~60分前にカフェイン量で
体重1kgあたり3mg含まれるように摂取
することです
(体重60kgの人なら180mgほど)。

注意点としては1日単位でのカフェイン量が過剰摂取にならないようにすること、
減量中に糖類が含まれるエナジードリンクを摂取する場合は
摂取エネルギー量がその分加算されることを考慮するべき点などです。

エルゴジェニックエイドとしての主な成分が炭水化物をカフェインであるので
プレワークアウトとしては別にエナジードリンクでなくても良さそうです。

過去記事:ゴールデンタイム?トレ後のプロテイン摂取について

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TOMOAKI

2021年度JBBFジャパンオープンクラシックフィジーク168cm以下級準優勝など数多くのコンテストで優れた成績を残し続けており、2022年度から正式にmaison de FLEXER所属のパーソナルトレーナーとして指導中。KONDOやKAMEYAMAより常日頃から様々な知識を供給されそれを活かしてオンラインコーチングで月当たり約30名を指導している。