スクワットにおける大腿骨の長さ

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、スクワットを行う際の
大腿骨の長さによる違いを軽く
考えていこうと思います。

一応ハイバーの重心での考えてます。

大腿骨の問題

   ①      ②       ③

お馴染みのWindowsペイント3Dにおける
雑な解説画像です。

赤い破線が重心線になっており、
左から大腿骨が短い人①、
大腿骨が普通ぐらいの人②、
大腿骨が長い人③になってます。
一応スタンプ機能で下腿と胴体は
長さ揃えようとしたのですが、
中々うまくいかなかったのでご容赦ください。
本来ならば、胴体も下腿もそれぞれの長さがあるため、
3パターンどころではなく、
もっともっと多いバリエーションがありますが、
今回は、大腿骨に着目しているため、
そこだけ差を付けています。

察しが言い方は気づくかと思いますが、
これが脚が短い人がスクワットが強い理由です。
重心線より股関節が離れているほど、
モーメントアームの増大で重くなり、
重量が扱いにくくなっていきます。

この時の長い・短いは身長的な長さもありますが、
比率の問題とも考えてください。
足部、下腿、大腿、胴体で大まかにです。
③は少し分かりやすく足部を大きくしましたが、
大きい分、重心線が僅かに変わるので、
足部のサイズも勿論の事、フォームに関わってきます。
といっても足の大きさは身長とある程度相関関係あるので
そこまで意識はしませんが。

スクワットを行っていく際、
①は最も簡単にフルスクワットがしゃがめます。
逆に③は中々難易度が高く、
指導する側にも指導される側にも
ある程度のレベルが求められます。
S&C界隈のネタにされがちなお尻引くスクワット。
あれはこの③の骨格で深くしゃがまそうとしたりして、
しゃがめない分足幅を無駄に広くするなどの結果として
臀筋の伸張感が出るあの形に
落ち着いていくのかなとも思います。
分かりませんが。
アスリートは足部から股関節までが長く、
胴体が短い人が多いため③以上に
フォームが難しい場合もありますからね。

画像では頭の位置も変えていますが、
大腿骨の長さが違う3パターンの人がいた場合、
頭部の位置、視線も変化が無いといけません。

こういった大腿骨の長さが違うだけでも
色々と条件が変わってきます。
スクワットの難易度が高い原因は
複合的な要因により、
似たように見えるしゃがんで立つだけでも
その実、動かし方が違うからです。

だからこそお尻引く、足幅を広げるなどは
臀筋伸張感を出すことが誰でも出来るからこそ
S&Cだろうとパーソナルトレーナーだろうと
理学療法士だろう似た形になるのかなとも思います。

ただ、個人的にスクワットは
誰でも出来る動作で
エラー動作は誰だろうとエラーだと思います。
そのエラーと言える動作は
・腹圧が抜ける動作
・足底が浮く動作

たったこれだけです。
視線、頭部、手幅も足幅も決まりはなく、
エラーと言えるのはこの2つかなと思います。
というかこの2つに集約されているかなと思います。
腰椎過伸展やバットウィンク、
肩甲骨挙上や極端なニーインなども
上2つが出来なくなるわけなので、
誰がやろうとエラー動作である事には変わりません。

腰椎過伸展は誰だろうと
腰痛が出ると思いますが、
バットウィンクだと①の様な骨格の人だと
腰痛がそこまで出ずにそのまま出来ちゃう
可能性があるんですよね。
なので、怪我してないならいいと思うのですが、
③の人がバットウィンクなら最悪ですが、
①の人なら極端に気にし過ぎなくてもいいかなと思いますが、
エラーであることには変わらないと思います。

まとめ

3パターン横から見るとこれだけですが、
足幅を広げると矢状面ではモーメントアームは短くなります。
なので、あくまで一面だけで見た時の思考、
前額面、水平面など含めた3面的に動作を見るための
第1段階ぐらいに思ってください。

ところでお尻引くスクワットですが、
伸張感出すために足幅広めでやってたりして、
競技特異性とかって言う人いますけど・・・
そんな足幅横に広げた状態でどうスポーツに活かすんですかね。
フルスクワットとかやってたら普通に臀筋使えますし、
一番の目的って何なのか聞いてみたいです。
そもそも”基本の”ウェイトトレーニングは、
スポーツのパフォーマンスを下げる程低俗なモノでもないですし、
やったからスポーツのパフォーマンスが上がるほど
高尚なモノでもないと個人的には思っています。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。