筋トレの男女差について

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、レジスタンス・トレーニングにおける適応の性差についての
論文を引用していこうと思います。

論文

本研究の目的は、若年から中年の男性と女性において、
筋力または肥大のためのレジスタンストレーニング(RT)に対する
反応に違いがあるかどうかを明らかにすることである。

このレビューでは50件の研究が組み入れ基準を満たすと判断された。
これらの研究のうち、10件が筋肥大の指標について、
17件が上半身の筋力について、23件が下半身の筋力について分析された。

結論として、
トレーニングをしていない男性と女性を比較した
最初の研究の1つでは、10週間の集中的なRT後、
体重で標準化すると筋力は同程度であることを発見した。
上半身の筋力は、男性で17%増加したのに対し、
女性では29%増加し、下半身の筋力の相対的な増加は同程度であった。
男性と女性がRTに適応した場合、
筋肥大と下半身の筋力については同様の効果量であったが、
相対的な上半身の筋力については女性の方が
大きな効果量であったことを発見した。

現在の研究では、骨格筋レベルでは男女間の差は
ほとんどないことが示されています。
しかし、ホルモンの変動、日常的な身体活動、運動の回復が、
今回の結果に関与している可能性がある。
まとめると、男女比較を主目的としたデザイン性の
高い研究は比較的少なく、RTの生理学的な性差に関する
理解は不完全であり、性差に関する研究は正当化されるものである。

まとめ

付け足すと分析に含まれる
被験者のほとんどが未訓練者であるため、
経験者は分からないです。
変化が大きかったのは筋力なので、
筋肥大ではないですからね。

筋力も複合的な要因なので、
生理学的特徴差として
男性と比較して普段が力を出しにくい姿勢に
変わりやすい女性の方が変化が大きいのかもしれません。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。