レッグエクステンションで大腿直筋の付け根を狙う?股関節屈曲角度

こんにちはTOMOAKIです。
大腿直筋の発達はボディビル競技において
前腿のディティールに影響を与える重要な要素だと思います。

特に大腿直筋の付け根まで発達した脚
フロントポーズをとった際の見栄えをかなりよくしてくれます。

その大腿直筋の筋活動についてボディビルダーを対象にして
膝伸展運動中(レッグエクステンションなど)の股関節屈曲角による
影響を検討した論文をバスーカ岡田さんがインスタにて載せられていたので
紹介していきます。

亀山さん

二関節筋なんだからフルスクワットで鍛えりゃいいじゃん。

Visual Anatomy 視覚解剖学
https://visual-anatomy-data.net/muscle/detail_044.html

過去記事:筋トレのインターバルについて

研究内容

目的:脚伸展運動(LEE)中の股関節屈曲角(HFA)が
大腿直筋(RF)の縦筋活動に及ぼす影響
について検討した。

特定の集団を対象とした急性期研究を実施した。
9名の男性ボディビルダーが、3種類のHFAでレッグエクステンションマシンを
用いて等張LEEを行った。0°、40°、80°の3種類のHFAで実施した。
(下図のようなイメージだと思います)

参加者は、各HFA設定において、90°から0°まで膝を伸ばし、
1反復最大動作の70%で10回を4セット行った。

LEE前後でRFの横緩和時間(T2)を磁気共鳴画像で測定した。
RFの近位,中間,遠位領域におけるT2値の変化率を解析した。
大腿四頭筋の筋収縮の主観的感覚を数値評価尺度(NRS)を
用いて測定し、客観的指標であるT2値と比較した。

結果
80°では、RF中央部のT2値はRF遠位部のそれよりも低かった(p < 0.05)。
HFA0°と40°のT2値はHFA80°の近位RF(p < 0.05, p < 0.01)と
中位RF(p < 0.01, p < 0.01)より高かった。
NRSスコアは客観的指標と矛盾していた。

結論
これらの結果から、40°HFAはRF近位部の部位別強化に実用的であり、
トレーニングの指標となる自覚的感覚だけでは
RF近位部を活性化できない可能性があることが示唆された。

股関節の角度によってRFの各縦断面の活性化が可能であることが結論付けられた。

まとめ

大腿直筋の近位を狙うという点において
レッグエクステンションで股関節屈曲角度を調整するのは
ボディビル的にはありなのではと思います。

股関節屈曲角度が40°の時が
もっとも近位部の筋活動が高く、
マシンで言うと鍛錬のレッグエクステンションなどが
それくらいの角度になってますね。

大腿直筋は二関節筋であるので
膝関節伸展のレッグエクステンションだけで鍛えようとせず
股関節屈曲もはいるスクワット系種目をガッツリやって
後半にエクステンションなどで追い打ちをかけるなどが
良いかなと思います。

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TOMOAKI

2021年度JBBFジャパンオープンクラシックフィジーク168cm以下級準優勝など数多くのコンテストで優れた成績を残し続けており、2022年度から正式にmaison de FLEXER所属のパーソナルトレーナーとして指導中。KONDOやKAMEYAMAより常日頃から様々な知識を供給されそれを活かしてオンラインコーチングで月当たり約30名を指導している。