デッドリフト時におけるキネシオテープ

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、慢性足関節不安定症(CAI)、
所謂、捻挫癖の人がデッドリフトを行う際に
キネシオテープ使ってみるとどうなるかの
変化について個人的記録も兼ねて
ブログしていこうと思います。

今回、ご協力いただいたお客様は
理学療法士(PT)の30代男性Aさん。
左右ともに内反捻挫癖で
右は不安定感が強く、
僅かに内反に傾くと
抜ける感覚があるそうです。
左も僅かにはありますが、
右程ではないぐらいです。

キネシオテープは大まかなイメージとして
テーピングみたいものぐらいに思っておいてください。
その違いについては調べると
分かりやすく図解がありますので
気になる人は調べてみてください。

キネシオテープにおける変化

・写真比較は5発セット組みしている2発目のボトム挙上直前と
膝付近にバーベルがあるポジション
2発目にした理由は、
①9、10RPEではない
②背面の緊張の作りやすさ
③足部の向きの修正がしやすい

・足幅の指定は無し

・デッドリフトPRは140㎏のため、
今回は110㎏で動作確認をしています。

・条件は3つで、
条件1:キネシオ無し、
条件2:不安定感の強い右のみキネシオを張る、
条件3:左右にキネシオを張るになります。


ではまず条件1:キネシオを付けていない状態の写真です。

CAIである以上は膝以下足部側が使いにくため、
臀部を高くし臀筋群・起立筋群で
吊上げる様な形になります。

また、足幅を広げることで、
大腿外旋時の内反リスクを下げるようになっています。


次に、条件2:CAIの度合いが強い右足のみ
キネシオを張ったものになります。

右の足底の安定感が増す事で、
踏み圧を感じやすくなった一方で、

安定感がある右重心の動作に変化が起きました。
もちろん、重心的に踏み圧が
増えるのは当然ですが、
Aさん自身の体感でもかなり強く踏み圧を
感じられていました。


では、最後に条件3:両足にキネシオを張ったものになります。
最後だけ三脚位置ズレて僅かに見え方違っちゃってます。

挙上時の写真が分かりやすいですが、
かなり中心寄りで動作出来ています。
左も張ることで、片側でのズレが抑えられています。

ただ、Aさん自身での体感的な部分では
右側だけ張ったときと踏み圧などは差が
あまり感じられなかったそうです。

この感覚差は普段右足の不安定感による、
左足重心が原因になるかなと思います。
なので、左の踏み圧が増えても、
普段の感覚からの”差”が右と比較して
少ないのでそこまで感じられなかったのかなと思います。

踏み圧:条件1<条件2≒条件3って感じみたいですね。
画像で見るとかなり差がありそうですが、
感覚というのは不思議なモノですね。

最後にキネシオの貼り方は内反を起こさないように、
外反側に引っ張るような感じです。
あくまで自然な動作を目指したいので
張り過ぎも、キツ過ぎも注意が必要です。

動作がしにくい人には数ある手段の1つとして
こういった方法でのフォーム修正も
可能であるという結果は期待も希望も膨らみますね。
ただ、基本的には今回の様なCAIなどの
特別な理由が無い場合はやるべきではないかなと思います。

まとめ


キネシオでもこういう変化が起きますよぐらいの
参考にでも思っておいてください。
ちなみにですが、スクワット、コンベンショナルデッドリフト、
ベルトスクワット、立位の種目において
全てにおいて踏み圧の増加が起きます。

ついでに前脛骨筋、腓骨筋の疲労はかなり出ますが、
こればかりは仕方がないですね。
CAIの人でもキネシオ付けて
トレーニングし続ければ、
もしかしたら条件3のような動作が
キネシオ無しでも出来る可能性はあります。
そこばかりは確認していないので分かりませんがね。

健常者のデッドリフトは出来るのが当然です。
デッドは機能的に動作出来る訳なので。
なので次は整形外科疾患持ちを
如何にしてデッドリフトをやれるようにするかを
攻めるのも面白いなと思ってます。

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よっぽどCAIでもありそうな気はしますね。

この記事を書いた人

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。