こんにちはTOMOAKIです。
今日は少し古いですが2005年に発表された
男性と女性の大規模なサンプルにおける
筋肉のサイズと強度の変化の変動性
また、トレーニング後の筋サイズと筋力の
変化の性差を評価した研究を紹介します。
研究紹介
585名(女性342名、男性243名)の被験者が、
両腕の肘関節屈筋の等尺性筋力(MVC)および
動的筋力(1RM)、ならびに上腕二頭筋のMRI(断面積(CSA)測定)を、
非利き腕の段階的動的レジスタントトレーニングの
12週間前および12週間後において評価した。
結果、サイズ変化は-2~+59%(-0.4~+13.6cm)、
1RM筋力向上は0~+250%(0~+10.2kg)、
MVC変化は-32~+149%(-15.9~+52.6kg)であった。
変動係数は,男女それぞれ,CSA の変化で
0.48 と 0.51(P = 0.44),MVC の変化で
1.07 と 0.89(P < 0.01),CSA の変化で
0.55 と 0.59(P < 0.01 )であった。
・男性は女性と比較してCSAの増加率が2.5%大きかった(P < 0.01)。
・男性の方が絶対的な増加が大きかったにもかかわらず、
筋力測定における相対的な増加は、
男性に対して女性で大きかった(P < 0.05)。
結論、男女とも、レジスタンス・トレーニングに対する
反応には大きな幅があり、ほとんど増加しない被験者もいれば、
サイズが10cm以上増加し、筋力が2倍になるなど、
大きな変化を示す被験者もいた。
男性は女性に比べてサイズの相対的な増加において
わずかな優位性しかなかったが、
女性は筋力の相対的な増加において男性をかなり上回った。
まとめ
筋肥大においても面白いことに下の図のように
中央が膨らみ、両端に行くほどおおよそ左右対称に
低くなっておりベルカーブに近い形となっています。
大半は平均的な発達を見せて、
ほとんど発達しない人、かなり発達する人が両端に少数ずつ現れています。
かなり発達する人たちがボディビルで
TOPの方にいる感じがしますね。
女性の方が筋肥大の増加率は男性より低いですが
その差は僅かであるため、理想の体を目指して
筋トレを取り入れてボディメイクしていくことは
男女ともに共通していることだと言えます。
実際に当ジムのお客さんを見ていると
デッドリフトをやり込んでいる方は
重量の伸びや肥大には個人差あれど
男女ともに臀部が肥大している印象です。
あとは周知のとおりですが
フォームによって対象筋への負荷の比率など変わるので
筋肥大させていく上ではそのあたりも重要です。