糖質制限ダイエットを一般健常者に実施する
パーソナルトレーナー100%ポンコツ
どうも、KONDOです。
今回は鉄と身体への影響を記事にします。
鉄
↑の記事では鉄と貧血についてを記し
種類や吸収率、必要量についての考え方について
記しました。
結論的に鉄の必要量は排出量によって検討すべき
としています。
今回はもっと深ぼって論述していきます。
鉄の基礎的な知識は↑の記事を参照してください。
まず今回の肝としては
鉄が不足するとダイエットに影響する
体調やトレーニングに影響する
という話です。
鉄が不足する原因
“鉄!が不足する原因”
この文を見ると「いや、だから鉄が不足してるんやろ」
って思うと思いますがそれはあくまでも
食事内容や血液検査表を評価して分かることです。
なので血液検査表を正しく評価できるレベルでなければ
正しい栄養指導はできません。
闇雲に足せばいいって訳ではありません。
鉄が不足する原因として鉄の摂取量が少ない
以外にも理由があるのです。
故に鉄に対して「女性に嬉しい栄養素」
としてサプリメントなどを販促している人は反省、勉強してほしいです。貧血気味だから鉄を摂りましょう
が更なる悪影響を生む事がありますので。
確かに男性よりも女性の方が貧血が多いですが
亜鉛欠乏性貧血などもありますので。
そもそも貧血も文字通りの貧血ってことは少ないです。
さて鉄不足が起きる原因として
- 低エネルギー摂取量
- 低糖質
- 低たんぱく質
が挙げられます。
ここでも糖質制限の弊害が出てきていますね。
いろんな観点から検討しても
糖質制限を健常者に実施するメリットが
あまりにも少ないのではないか、と思います。
鉄と不足原因
「・・・なんで糖質とたんぱく質関係あるんや!」
とリアクションした方が多いかと思います。
低エネルギー摂取量に関しましては
低糖質にも関連しておりますので
低糖質ベースで記述していきます。
低糖質にすると何が起こるのか。
字の如く糖質が不足するためエネルギー不足ですね。
そうすると糖新生が起きます。
たんぱく質を分解してエネルギーを生成します。
そんでなんで鉄が関係してくるかと言えば
血色素量が減少するということが1つ。
血色素量は皆さんご存知ヘモグロビンでありまして
ヘモグロビンとはヘム鉄+グロビンになります。
このグロビンはたんぱく質でありまして
たんぱく質が分解されエネルギーに回されると
グロビンという原材料がなくて
ヘモグロビンの生成量が少ないよって流れです。
糖質は間接的にたんぱく質は直接的に
血液に影響してきます。
この様にして鉄の摂取量が不足しているからではなく
単に三大栄養素の糖質とたんぱく質が
不足していることが原因であることもあります。
血液検査のデータを見て評価することが
最も精緻で手っ取り早いのは
ASTやALT、γGTPやMCV、血清鉄やUIBC,
空腹時血糖などを見て判断が付くからです。
↑これを適切に評価・判断できる
パーソナルトレーナーは基本的に居ませんので
あまりパーソネルトレーナーの食事指導は受けない方が良いです。
時折ホエイプロテインを飲む様になったら
立ち眩みなどがなくなったという人に出会いますが
理由はそういうことです。
その人はたまたまたんぱく質不足だったのでしょうね。
なのでまず食生活を見直すことが重要です。
貧血気味だから鉄サプリを摂ろう、はダメです。
鉄不足と体調不良
さて、先程登場してまいりましたヘモグロビン。
こやつの働きはみなさん知っておりますよね。
鉄が不足すれば、たんぱく質が不足すれば
こやつの構成材料が無いわけですから
自ずと生産量は少なくなりますよね。
こやつの働き、酸素を運搬するってのですよね。
じゃあこやつが少なかったら?
そうですね平たく言えば酸欠状態となります。
↑これが体調不良にもダイエットにも繋がります。
ヘモグロビン量が少ない状態であれば身体に
慢性的な疲労感や眩暈、息切れ、肩こりなどの
サインが表れてきます。
身体を動かしてないからって理由だけじゃないかも
ってことですね。
体内に酸素が少ない状態であれば
運動パフォーマンスに影響してくるのは言わずもがな。
ここからは少し小難しいので流れだけ記述します。
さらに詳しいことを知りたければ私に直接聞いてください。
副腎から放出されるホルモンとしてコルチゾールや
アドレナリンなどがありますが
これらは血糖値を上げてくれるホルモンであります。
仮に副腎になんらかの影響が出てしまい
コルチゾールの分泌量が下がってしまえば
血糖値が上がりづらいということにもなります。
基本的に血糖値は食後3時間あたりには
通常の値に戻りますが
食後急上昇急降下の機能性低血糖を起こすと
同じく疲労感や眠気などの悪影響が出ます。
つまりはコルチゾールが血糖値の急降下を
抑制しているにも関わらず働かないということです。
なので余計に急降下が起きやすいという流れになります。
ちなみに甲状腺ホルモンにも影響してきます。
TPOの原材料は鉄もあるので
これが不足すると同じように問題になってきます。
鉄不足とダイエット
上記の様に血糖値が急降下して
血糖が少ない状態だと空腹を感じやすく
摂食行動に繋がりやすくなりますね。
食事量や食事回数が増えてしまいがちです。
こんな感じで間接的にダイエットにも悪影響が出てきます。
私の食事指導を受けるとまず真っ先に言われるのが
「最近体調が良い」です。
これらの不足がなくなるためです。
たんぱく質を摂り始めて、糖質を適切に摂る様になるため
先述の様な悪い流れが絶たれることも影響されます。
あまり関係が無いように思いますが
実はこんな感じで影響し合っているのです。
これが栄養素の難しい点であって
一般の書店で売っているレベルの本や
ネットで拾える知識ごときでは
なかなか知らない事実であります。
まとめ
管理栄養士の常套句
「バランスよく食べましょう」
もうこれに尽きます。
もっとも面倒で難しいことですけどね。
鉄が不足しても直接的に問題をきたしますし
低糖質、低エネルギー摂取でも
同じく問題をきたしてしまいます。
またたんぱく質はやはり重要です。
細胞の原材料でありますから意識的に
適切に摂っていきたいですね。