慢性腰痛の後鎖式レジスタンストレーニング

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、慢性腰痛の治療に対する
後鎖式レジスタンストレーニングと
一般的な運動(GE)およびウォーキングプログラムを比較した
論文を引用していこうと思います。

論文

研究の目的は、慢性腰痛(CLBP)を持つ座りがちな集団や
レクリエーションで活動する集団において、
特定の種類の運動トレーニング、
特に後鎖抵抗訓練(PCRT)が、有酸素運動や一般的な運動と比較して、
有効性を評価するための系統的レビューとメタアナリシスを実施することであった。

8件の論文が含まれ、合計408名(PCRT203名、GE205名)が参加した。

PCRTとGEはどちらも多くのCLBP関連アウトカムを改善する効果があったが、
これらの効果はGEよりもPCRTで、
特にトレーニング期間が長いほど(すなわち、6~8週間と比較して12~16週間)、
しばしば有意に大きかった。
具体的には、GEと比較した場合、PCRTは痛みと障害のレベルをより低減し、
同様に筋力の向上をより大きく示すことが実証されました。
有害事象の数については、PCRTとGEで差はなかった。

メタアナリシスの結果、12~16週間のPCRTはGEよりも
統計的に有意に疼痛、障害レベル、筋力に対して大きな効果を示し、
レクリエーションで活動するCLBP患者と座り仕事のCLBP患者では
有害事象の数に有意差はないことが示された。

臨床医は、痛み、障害、筋力の改善を最大化するために、
CLBP患者に対して12~16週間のPCRT介入を
利用することを強く考慮すべきである。

今後の研究では、この患者の治療において、
特定のPCRT運動トレーニングと動作パターンに関連する
効果と有害事象を比較することに焦点を当てるべきである。

まとめ

このメタアナリシスを一言にまとめると
”腰痛にはデッドリフト”です。
デッドリフトを出来るという事は、
股関節が使える、腹圧が掛かるなど
腰痛を減らせれる要素が多いです。
ただ、フォームが取れないならば、
多数のトレーニーがなるように”腰痛になる種目”になります。
やり方の問題ではありますが、
出来ない人はよっぽどはいません。
出来ない理由を無くせば出来るようになります。

過去おすすめ記事
・腰痛持ちのデッドリフト

この記事を書いた人

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。