腰痛持ちと持たない人の違い

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、慢性腰痛を有する高齢者と有しない高齢者における
歩行時の体幹筋活動振幅の比較についての
論文を引用していこうと思います。

論文

この研究では非特異的な慢性腰痛を有する高齢者(50歳以上)および
腰痛を有しない成人において、平坦面を自己選択した速度で
歩行する際の腹部および腰部の筋活動振幅を調査することである。

参加者は無症状の対照者9名(平均±標準偏差:64.9±8.8歳)および
慢性腰痛(LBP)経験者9名(61.4±9.8歳)が選択され、
参加者が圧力センサーマットの上を自ら選択した速度で歩いている間、
両側の腹直筋下部、内腹斜筋、外側広背筋、
腰部多裂筋の部位で表面筋電図(EMG)を記録した。

結果として群間において、人口統計学的および
歩行パラメータに関する差異は認められなかった。
対照群参加者は、腹直筋下部と右内腹斜筋をLBP群より有意に多く活動させ、
LBP群は左外側脊柱起立筋と両腰部多裂筋を対照群より有意に多く活動させた。

結論、LBPの参加者では、前側の筋部位の活性化振幅は低く、
後側の筋部位は対照群よりも高い振幅で活性化された。

ほとんどの筋が筋シナジーを示すサブフェーズに反応したが、
右内腹斜筋と外側脊柱起立筋の筋間相互作用は、
グループ間の差は系統的ではないことを示している。
これらの結果は、50~80歳の腰痛患者における神経筋の変化を示しており、
脊柱の安定性維持に関連した対象者別の管理法を
開発するために利用することが可能である。

まとめ

右前側腹筋群は鬼門ですね。
構造的ななりやすさもあるので、
アプローチは必須かなと思います。

腹圧掛けれていれば、
前側の筋部位の活性化はするはずなので、
LBP持ちの方はそこが弱いのかなとも思います。
やはりデッドリフトをやるしかないですね。

定期的に高齢者系の論文乗せますが、
もちろん個人的興味の部分もありますが、
傾向として高齢者になるにつれてこうなっていくが
なんとなく分かるようになるので、
動いていない人の弱くなりやすい部分が
分かることがメリットになるかなと思っています。

知らんけど。

過去おすすめ記事
・腰痛③

この記事を書いた人

アバター画像

KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。