みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、咬合の左右差が与える影響について
調べた論文を引用していこうと思います。
論文
こちらの報告では咬合が安静坐位での
頭部や胸郭形状に与える影響を調べたものです。
課題動作は、なにも噛まない、左大臼歯にて咬合紙を噛む、
右大臼歯にて咬合紙を噛むの3条件とし、
それぞれの条件下にて正面につけた印を
注視した状態で5秒間の安静坐位を3回実施とした。
結果として、
頭部の回旋角度は、左大臼歯にて咬合紙を
噛むことでなにも噛まない時に比べ右回旋角度が有意に大きくなった。
また、骨盤中心点に対する胸郭中心点座標は、
左大臼歯にて咬合紙を噛むことによりなにも噛まない時に比べ右側方に有意に移動していた。
胸郭中心点に対する頭部中心点座標では有意差はみられなかった。
まとめ
左大臼歯にての咬合
↓
頭部右回旋
↓
体幹部の左回旋
↓
胸郭の右側方移動
(体幹の回旋動作には反体側への
胸郭の並進が伴うという報告がある。
文献:体幹の回旋に伴う胸郭の並進運動について体幹の回旋に伴う胸郭の並進運動について)
となっていきます。
今回の報告では、咬合紙を噛むことで
この結果に繋がる事が分かっています。
では、普段からの噛み癖で左で噛み過ぎる人は?
逆に右で噛む人はこの逆が起こる?
この回旋の動きが動作途中に入ったら?
胸郭に影響を与えるという事は、
肩甲骨にも股関節にも影響を与える可能性もあり得ると
”咬合における影響”が様々浮かんできますね。
もし、100点満点のフォームを作りにいこうとした場合は、
ここも必ずフォーム修正に含まれてきます。
なのでなかなか難しく、まだ分からない事ばかりです。
ところで咬合関連で一つ、
”エラのボトックス注射で間接的に筋力上がる節”を
提唱したいんですけど実験体になってくれる
金払いのいいトレーニーとかいないですかね?
探してます。
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