KONDOです。
お客さんから
“人工甘味料を含んだ製品を摂ると
結局インスリンは分泌するのか?“
という内容の質問を頂きました。
どこかのトレーナーの投稿で見たそうです。
詳しくは↑の記事を参照を。
結論から言えば
人工甘味料含んだその製品に
たんぱく質や脂質が入ってれば
普通に血糖値は上昇しインスリンは分泌されます。
糖質だけが血糖値を上げる訳じゃないです。
加えて↑の文献などもそうですが
インスリン分泌の抑制による脂肪合成低下は
体重減少効果に効果的でないという考えが
ここ最近では一般的になっています。
人工甘味料摂っても血糖値は上がりませんし
インスリンの分泌増大による脂肪合成、
食後低血糖なども無関係です。
0kcalドリンクやゼリーなどでの不安材料は
エネルギーが無いが故の摂食行動への流れ。
これによりエネルギー収支が余剰になり
脂肪合成、という結果が待ち受けています。
これが暴食となれば急激な血糖値の上昇、
それに伴うインスリン分泌量の増加で脂肪合成、
食後低血糖になる流れになるかもしれませんが
それは人工甘味料の直接的な影響ではないですね。・・・どこのトレーナーかは存じ上げないが
不勉強は恥であるぞよとだけ。
さて今回は
摂取する脂質と糖質の量
それによる身体の適応についてです。
脂質と糖質
当ジムのブログでは糖質の重要性を
強く訴えてきました。
それこそ、てんかんや脂肪肝、糖尿病など
特定の条件下において糖質を控えめにする
食事療法を行なっても健常者には提供しません。
(短期でどうしてもという条件なら○)
脂質も糖質やたんぱく質と比較すると
スポーツ栄養学的に蔑ろにされているというか
パフォーマンスにあまり影響しないので
・・・って感じで情報量少なく
エネルギー摂取量の20%くらい摂れてればええで
くらいのカジュアルさですが。。。三大栄養素。
先日公開したこちらの記事。
長期的な高脂肪食の食事療法を
いわゆる“ファットアダプテーション“と言いますか
脂質摂取量を増やすことによるメリットを
記述しております。
それは“グリコーゲンを節約できる“ことです。
つまりは体内の脂肪酸利用率を高め
長時間動き続けるようにできるスポーツ栄養学。
有酸素トレーニングと高脂肪食では
違うベクトルでミトコンドリアの増加が起こり
結果としてグリコーゲンの節約に繋がります。
この様にして高脂質食をしていると
体内で適応が起こります。
↑ただしケトジェニックダイエットによる健康へのリスクは
比較的高いためあまり推奨はできないところです。
一般的にケトジェニックダイエットによる体重減少効果は
脂質を摂取することによって小腸などから
- CCK(コレシストキニン)
- PYY(ペプチドYY)
- GLP-1
が分泌されることにより
求心性迷走神経を介して視床下部に作用し
食欲を減退させることが要因です。
つまりはエネルギー摂取量が低下しやすいのです。
スポーツや筋トレにおけるデメリットとすると
解糖系が抑制されてしまうという点です。
↑これが長期的になればなるほど
糖質代謝に悪影響を及ぼします。
3日ほど糖質を絶つだけでも悪影響が出るとう報告も
あるくらいです。
高糖質食の場合は
グリコーゲンホスホリラーゼが活性化し
グリコーゲンの分解が亢進し利用率が高まり
高強度の運動がしやすくなります。
↑グリコーゲンに関してはこの記事を参照ください。
まとめ
この様にして糖質と脂質の摂取量の偏りが
体内において適応していきます。
この適応を把握し自分の目的とする
食事量を調節できると良いのかなと思います。