みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、当ジムでもメニューに組み込む頻度が高い、
サイドウォーク(サイドステップ)、通称”カニ”の論文を引用していこうと思います。
論文
この論文の目的は3つの抵抗バンド位置で抵抗付きサイドステップを
行った際の筋活動および動作パターンの違いを調査し、
運動学的および四肢特異的な差異を明らかにすること。
男性11名、女性11名、健康な成人で
年齢22.8±3.0歳、身長=171.6±10.7cm、体重=68.5±11.8kgを対象とし、
参加者は、3ヶ所(膝、足首、足)の抵抗バンドを使用してサイドステップを行った。
結果は股関節外転筋の活動は、男性よりも女性で高かった。
立脚肢の大腿筋膜張筋(TFL)の活動パターンは、性別によって異なっていた。
女性は体幹をより前傾させて運動を行い、股関節の伸展がより大きかった。
大殿筋と中殿筋の活動は、バンドを膝から足首へ、足首から足先へと動かしたときに増加したが、
TFLの活動はバンドを膝から足首へ動かしたときのみ増加した。
立位と移動肢で同様の結果が得られたが、その変化の大きさは異なっていた。
結論として足首にバンドを装着した場合と比較して、
足部にバンドを装着して抵抗付きサイドステップを行うと、
TFLの活動を増加させずに臀部筋の活動を増加させることができた。
このようなバンド装着は、股関節の内転・内旋に抵抗する筋の活性化を
治療目標とする場合に最も適切であると考えられる。
しゃがんだ姿勢の平均は、股関節の屈曲が24~28°、
背骨の屈曲が15~16°であったのに対し、
研究では、股関節の屈曲が42.8°、体幹の前傾が24.5°と、
より高い姿勢をとっていた。
本研究の体幹前傾角の平均が高いのは、方法論の違い、
または女性を含めたことによるものと思われる。
女性は男性よりも8°近く体幹を傾けた状態でサイドステップを行った。
このようなスクワット姿勢の違いや女性の参加にもかかわらず、
足にバンドを巻いた状態で一貫した所見が得られたことは、
この運動姿勢が臀部活動を優先的に誘発することの根拠をさらに強めるものである。
また、健康な女性と男性では、臀部とTFLの活動に違いがあることも明らかになった。
まとめ
内旋優位、外旋優位、大腿骨頸部、恥骨下角など含め、
生理学的な特徴差を考慮しないとトレーニング指導はできません。
今回の論文の結果はそれを物語っています。
大会結果だけある男性指導者が、
女性に指導できない理由第一位。
生理学的特徴差と勝手に思っています。
足幅が異常に狭い女性特有のスクワットフォームも
出来る骨格だから出来るだけで、
誰でも出来るものではないです。
過去悪口記事
・何故似非科学人とは会話が成立しないのか?