みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、Twitterで話題になった、
論文のご解釈について記事にしていこうと思います。
事件概要
とある有名YouTuberがTwitterで、
下画像のようなツイートが火種です。
このツイートに博士号取得者が賛同し、
某先生が対立側として意見が割れた件です。2年前のツイートとはいえ、
筋トレ界隈どこでも火が付くのは面白い。
件のコラムはこちらです。
論文のリンクも張り、さもまともに見えるような構成にはなっています。
コラムでは、大胸筋、上腕二頭筋は低重量、高回数。
上腕三頭筋は高重量、低回数が効果的だった。
30%1RMとか25~35レップスとか聞くと、
「本当にそんな低重量・ハイレップスで効果があるの?」と
ビックリするかもしれない。
今までの常識からは考えられないことだが、
最近の研究結果からして「筋肥大の効果はある」と断ぜざるを得ない
実際の論文の方では、
上腕三頭筋:大胸筋
75%1RM 11.9%:17.6%
30%1RM 9.8%:21.1%
両プロトコルとも筋断面積の増加は同程度であった。
高負荷のレジスタンストレーニングが筋肥大の重要な決定要因として、
外部負荷の割合に注目することは、単純すぎることを示唆している。
この結果は、筋肥大の重要な決定要因として、
外部負荷の割合に注目することは、
あまりにも単純で不適切であることを示唆している。
この赤文字は論文そのままに、
引用しています。
単純で不適切までしっかりと、
”Conclusion”結論に書いてあります。
ただ、今までの常識からは考えられないことだが、
最近のとある人は研究結果も歪曲して、
「自分の書きたい内容に変化させていく」と
断ぜざるを得ない。
つい最近もありましたね。
live〇oorNEWSの件でも。
(リンク先→筋トレをやり過ぎると死亡リスクが高くなる)
このように論文を引用したとしても
情報発信者の書きたい内容に
変化することもあります。
もちろん、当ジムのブログも同じです。
信用し過ぎないようにしてください。
引用があるならば引用もしっかりと確認するべきです。
まとめ
まず、第一今回のような筋トレ系の論文はn数が少なすぎます。
そして、人間は民族における筋肉の質も違います。
筋力、筋肥大、パワー。
速筋、遅筋の違い。
要因は様々あるのに論文引用、で「断ぜざるを得ない」のような
表現を使う人がいるとは到底思えません。
なので、その時点で疑ってかかった方がいいと思います。本当に楽しい筋トレ界隈。
当ジムでも論文を様々引用していますが、
絶対的な100%の答えに辿り着いているわけではないのです。
過信し過ぎないというのも重要にはなりますが、
無視し過ぎるというのも根拠が無く信憑性に欠けてしまうので、難しい所ではあります。
大事なのは文章をよく読むことです。
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