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2022.01.23

女性必見!鉄分と貧血について

KONDOです。

HPやInstagram上では「経験豊富」って
謳っておきながら求人募集には
「未経験者OK」とかど素人雇って
モニター価格で安くやってお客さんを
練習台にしているところを
ちょくちょく見かけるけど大丈夫そ??
いい加減お客さんにはバレないからって
こういうことするの減るといいですね。

毎回ブログの冒頭でボヤくのが
私のスタイル。野村監督。

さて,今回はについてです。

鉄と貧血

鉄分と聞くと貧血を連想しませんか?
特に女性は貧血の方がよくいらっしゃるので
「鉄分摂らなきゃ」みたいな。
鉄分を多く含む食材に対して
「女性に嬉しい成分が豊富」みたいに
表記されていることもよくありますね。

ではまず貧血について覚えましょう。
貧血には

  • 鉄欠乏性貧血
  • 悪性貧血

など種類に分かれますが一般的なのが
前者,鉄欠乏性貧血です。
文字の如く,鉄が欠乏して貧血,です。

カロリーと同じく,鉄に対しても
収支(出納)でイメージすると良いです。
入ってくる鉄の量より出ていく鉄の量が多い
ということですね。

そして実際鉄を摂取することって
結構難しいんですよね。
厄介なのが吸収率がかなり低いということです。

鉄の種類と吸収

  • ヘム鉄
  • 非ヘム鉄

この2種類に普段我々が食事から摂取している
鉄は分かれます。

ヘム鉄はヘモグロビンの中にある鉄であり
いわゆる血液が含まれる食品
にあります。
肉や魚のことですね。

非ヘム鉄はそれ以外の鉄で植物性の食品
よく含まれています。

そしてこのヘム鉄と非ヘム鉄では
腸からの吸収率が異なっています

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/4808639/

↑この文献を参照すると
ヘム鉄はおよそ30〜40%の吸収率
非ヘム鉄はおよそ5%程度の吸収率
報告されています。

例えば,鉄=レバーというほどに
誰もが知っているほど
鉄を豊富に含んでいるレバーと
納豆で比較してみましょう。

100g換算です。←これ大事です。
100gですからね。
納豆1パックはおおよそ40〜50gです。
つまり納豆はおおよそ2パックで換算です。
(大豆イソフラボンについてまた更新しますが
大豆イソフラボンの観点から見ても
豆腐や豆乳など他の大豆食品を摂取する
可能性を鑑みると1パック/日 にすべきです。)

レバーの鉄含有量は10mg
納豆の鉄含有量は3mg
※概算

レバーつまりヘム鉄の吸収率
30〜40%で間をとって35%とすると
大体3.5mgほどの吸収率ということです。
納豆つまりは非ヘム鉄の吸収率5%ですから
大体0.15mgということになります。

めっちゃ少ないやんけ!!!となりますよね。
小松菜やほうれん草など鉄分を含むと
よく知られている野菜でも納豆の半分以下です。

そして摂取推奨量目安としては
男性は7〜7.5mg
女性は6〜6.5mg
です。
※20〜60代

・・・というのはある条件下の場合です。
男性はこの数値で良いですが
女性の場合は月経の有無で変わります
月経有りの場合は10.5〜11.5mgです。
この月経が鉄欠乏性貧血と
大きな関わりがある
のです。

と言った感じで
鉄を摂取することって難しいんですよね。
だからみんな鉄のサプリメントを
摂ったりしていますね。

・・・ちょっと待って!!!

生理時の出血量と貧血の関連性

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19063766/

生理の出血量(自己申告)と鉄欠乏性貧血の関連性
を調べたものになります。
出血量が少ないと答えた人と比べて
出血量が多いと答えた人は
貧血にかかるリスクが6倍
もあったという結果です。

女性にとって生理時の出血量が
鉄欠乏性貧血の大きな要因となっています。

鉄の摂取量と貧血の関連性

今回の記事はこれが肝ですね。

あれだけ食事から摂取するのが
なかなか難しい鉄ですから
正直現実的に厳しいですよね。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19063766/

再び同じ文献ですが参照すると
どうやら鉄の摂取量は
ヘム鉄・非ヘム鉄関係なく
寧ろ鉄の量も貧血のリスクに関連なし

という結果でした。

ここから導き出せることは
どうやら鉄の収支的な面で
鉄の摂取量不足が原因ではなく
出血による赤字が大きいと
貧血のリスクが高い
ぞ,ってことです。

まとめ

鉄欠乏性貧血は
男性ではあまりなることはありませんが
特に女性の生理時の出血量が多い方は
注意が必要
であります。
全員が全員積極的に摂らなければならない
って感じじゃなさそうです。
必要な栄養素ではありますけどね。

鉄の種類やその量と貧血に相関関係が無いですが
レバーが手っ取り早そうですね。
また鉄は不要って言ってるわけじゃないですからね。
そうシンプルには解決しませんけれど
食材としての選択肢はレバーになっちゃいますね。
ただしレバーはプリン体を多く含んでいるので
その辺は考慮しなければいけませんね。
特にアルコールをよく飲む方は。
↑こんな感じで栄養素の1側面だけ見て
メリットしか見れない盲目にはなってはいけません。
デメリットをしっかり把握したうえで
適切な量を摂るように努めましょう


男性の場合,鉄を摂りすぎると
下痢しやすいので注意ですね。
マルチビタミンなんかで
“No Iron“って書いてあるのは
そういうことでもあります。

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