みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
皆さまはCochran reviewをご存知でしょうか?
医学論文のシステマティックレビューを行う、
国際的団体であるCochran(コクラン)が作成している、
質の高いシステマティックレビューとして定評があるものです。
Cochran reviewは、エビデンスに基づく医療において
国際的に最高水準であると認められています。
安い言葉にはなりますが”最新の科学的医療情報”です。
そのコクランレビューにおいて、
「成人の慢性非特異的腰痛症において、
運動は無治療よりも痛みを軽減する」
というレビューを見つけたのでご紹介していきます。
2019年に発行された”腰痛診療ガイドライン改訂第2版”において、
「75%以上で診断が可能」と書かれています。
約8割は原因が分かりますが、残り2割。
今回のコクランレビューは非特異的腰痛なので、
こちらの2割に対してのモノになります。
Cochran review
7つのデータベース腰痛患者に対する運動療法を評価する無作為化対照試験を特定した。
対象は、12週間以上持続する非特異的腰痛を有する成人、
背部痛を主訴で、神経根症に一致する症状または徴候(脚の痛みなど)を
有する参加者を募集した試験も対象とした。
249の試験、24,486人がレビューに含まれた。
運動療法の具体的な種類は、体幹強化(131)、ピラティス(29)、
一般強化(57)、ストレッチ(51)、有酸素運動(41)。
運動療法は、慢性非特異的腰痛症の患者において、
無治療(無治療、最小限の治療、通常のケア、プラセボ含む)と比較して、
最も痛みを軽減する可能性が高いです。
無治療と比較した場合の機能制限、
他の保存的治療と比較した場合
痛みや機能制限に対する
運動療法の影響は小さいと思われます。
まとめ
”腰痛がある人=運動すべき”
では無いとだけ付け足しておきます。
日本において特異的腰痛の割合が高い以上は、
その特異的腰痛に合わせて、
対処を決めていくべきです。
個人的に人体において、
大別で対処を決めつけている人は参考にならないですし、
勉強が足りていないなと思っています。
知識を蓄えれば蓄える程、腰痛一つをとっても、
答えは出なくなっていく一方です。
トレーニングにおいても同じです。
自分の型に嵌め込んだり、
知っている事だけで物事に”答え”を
決めつけると分からなくなってしまいます。
ただ、安心させるために理論を話すなどはとてもいいと思います。
決めつけて視野が狭くなる事が良くないなという話です。戒め。
もしかしたら、大別で決めつける人は
森羅万象、全ての事柄に通ずる
万能な方なのかもしれません。
万能者であるならばお時間があれば
その叡智を授けていただきたく思います。
腰痛診療ガイドライン2019改訂第2判
リンクはこちら→Mindsガイドラインライブラリ日本で腰痛ガイドラインのリンクを貼ったジムはウチだけのはず!
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