腰痛に対する後鎖筋群

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、慢性腰痛に対する後鎖筋群のレジスタンストレーニング(RT)が、
一般的なトレーニングと比較して、何かメリットがあるのかを
調べた論文を紹介していこうと思います。

論文

慢性的な後連鎖抵抗性トレーニング(PCRT)は、
胸部、腰部、股関節伸展筋群に焦点を当てた6週間以上の
エクササイズプログラムと定義され、
レクリエーションで活動している人と座っている人の慢性腰痛(CLBP)において、
痛み、障害の程度、筋力、有害事象の数を改善する上で、
一般的な運動(GE)よりも効果的であるかどうかを調べる。

結果はPCRTとGE共に多くのCLBP関連のアウトカムを
改善する効果があったが、これらの効果は
GEよりもPCRTの方が有意に大きいことが多く、
特にトレーニング期間が長い場合に顕著であった

具体的には、PCRTはGEと比較して、
疼痛および障害レベルの減少が大きく、
また、筋力の増加も大きかった。
有害事象の数は、PCRTとGEで差がなかった。

結論、メタアナリシスの結果として
12~16週間のPCRTとGEと比較して、
痛み、障害レベル、筋力に対する効果が統計学的に有意に大きく、
有害事象の数には有意な差がなかった

臨床家は痛み、障害、筋力の改善を最大化するために、
CLBP患者に12~16週間のPCRT介入を行うことを検討すべきである。

まとめ

後鎖筋群のトレーニングと言ったら
”デッドリフト”です。
一般的に腰が痛くなると言われるデッドリフトで、
慢性腰痛に対して有益であるとは。
そうなると腰痛に対して悪いのは
デッドリフトなどの後鎖筋群のトレーニングではなく
やり方であると断言することが出来ます
何事も適切に行われなければ怪我をします。
ウォーキングとかですら実際問題、怪我をするわけですから、
デッドリフトのような重さを持つ動きを、
適切に行わなければ怪我をするのは当然です。

デッドリフトは後鎖筋群、ポステリオールチェーンと呼ばれる
背面筋肉による運動連鎖の動きです。
腰だけ曲がっている、脚の前側の感覚が強いなども、
厳密には後鎖筋群では無いので違うかなとも思います。
重量を挙げると言った目的で行うのであれば、
全然問題ないですが、後鎖筋群を鍛えるという目的ならば
少し違うかなと思います。

私たちトレーナーでもフォームが迷子になったりするぐらい
デッドリフトは難しいです。
デッドリフトはその日の調子に左右され過ぎて、
デッドリフトに振り回される毎日を過ごしています。

過去の腰痛記事
・・コルセット
腰痛
腰痛2
・腰痛3
急性腰痛
椎間板ヘルニア

この記事を書いた人

アバター画像

KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。