同化ホルモンと筋肥大③

KONDOです。
今回も内分泌系ホルモンの話です。
同化ホルモンと筋肥大①IGF-1
同化ホルモンと筋肥大②成長ホルモン
これらの記事とも関連性がありますので
未読の方はまず①②を見てからで。

今回はテストステロンについてです。
IGF-1と成長ホルモンよりは曖昧な感じでなく
理解しやすいかと思います。

テストステロン

テストステロンはコレステロール由来の
ステロイドホルモンであります。
精巣のライディッヒ細胞で合成され
副腎と卵巣でも少量合成しています。

周知のとおりですけども
男性の方が分泌量は圧倒的に多いわけで
血中のテストステロン値は女性に比べて
10倍多い
とされています。
これは思春期以降の男女の筋量差に
影響しているとされています。
性差については以下の記事を参照ください。

テストステロンの同化作用の一部は
直接的にタンパク合成を促進し、分解を抑制する
とされています。
この時点で内分泌系ホルモンの中でも
直接的にテストステロンが筋肥大に関与している
と分かりますね。

同化作用は明らか?

外因性テストステロン投与は
年齢問わず筋量を大幅に増加させた
としています。
つまりテストステロンの増加は
筋量に明らかに関係性があると分かります。

加えて筋トレが加わると相まって筋肥大が加速します。

ステロイドユーザーたちが
名前は違えどテストステロン系のものを使用するのは
こういうことですね。
男性ホルモンでありますから女性が投与されると
男性化つまりは髭が生えたり体毛が濃くなったりなど
副作用が出てきます。

またホルモンの投与は大変危険であります。
自然に分泌される量よりも
遥かに多いホルモン量が投与されるわけですから
自然分泌能力が落ちますよね。
なので生殖機能の衰えが起きてしまいます。

他のホルモンとの関連

テストステロンはIGF-1の活動を抑制する分泌物を
抑制し成長ホルモンの分泌量を増加させます。
加えてIGF-1などの同化物質を増加させる作用もあります。

テストステロンと成長ホルモンの分泌量の増加は
IGF-1増加に相乗効果をもたらします。

まとめ

テストステロンが筋肥大のキーであるというのは
明らかでしょうね。
成長ホルモンやIGF-1との関係性も
複雑でどうやら影響し合っている
そんな感じの理解で良いのかなと思います。


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