レジスタンストレーニングを医療とまで言う論文

みなさまこんにちは。
パーソネルトレーナーの亀山です。
今回は、タイトルに惹かれての
論文紹介を行っていこうと思います。
ちょっと古い論文ですが、
見ていて面白かったので記事にしていこうと思います。
タイトルは
「Resistance training is medicine」。
 -レジスタンストレーニングは医療である

論文

ライフスタイルが座位姿勢の生活になり、
心臓病が死因の第一位になると、
体力、適正体重と心肺機能を維持するために、
定期的な運動が奨励
されました。
しかし、運動においては有酸素運動に
重点が置かれ、レジスタンストレーニング(RT)は
ほとんど推奨されていませんでした。
最近では、加齢に伴う筋肉の減少、
サルコペニアに注目が集まり始めました。
サルコペニアとそれに伴う生理的問題。
骨量減少、代謝低下、脂肪増加、糖尿病、
メタボリックシンドローム、そして死亡率。
RTは、老若男女問わず、筋肉の増加を促すという
証拠は幾つもあり、公衆衛生上の義務であると
提唱されるのも理解ができます

肥満問題の増加に伴い、2型糖尿病の有病率も増加していきます。
中高年にとってRTはインスリン感受性の低下を抑制し、
2型糖尿病の発症を予防するのに、
有効な介入法であると結論
づけられおり、
インスリン抵抗性と血糖コントロールの改善を示した証拠はいくつもあります。
RTはグルコースとインスリンのホメオスタシスの改善につながるとしています。
これは筋断面積の増加、除脂肪体重の増加することで改善されます。
また、RTはインスリン感受性の改善、HbA1cの低下には、
有酸素運動よりもRTの方が適しているという証拠もあります。

心血管疾患
RTはいくつかの心血管系疾患の危険因子を減少させるのに、
少なくとも有酸素運動と同等の効果があると結論付けています。
心血管への効果について報告された所見には、
体組成の改善、内臓脂肪の動員、安静時血圧の低下、
リポ蛋白質の改善などがあります。

骨密度
RTを行わない成人は、1年ごとに骨密度(BMD)が
1~3%減少する可能性があります。
論理的には筋肉が増加する運動は、
BMDの増加も期待が出来ます。
大多数の研究がこの関係を支持しています。

精神
心理学的尺度に関しては、
10週間のRTと有酸素運動の併用で、
身体的自己概念、総合的な気分障害が
有意に改善されたことが示されている。

ミトコンドリア
最後に筋肉とミトコンドリア量と機能に対する、
RTの効果に対する興味深い研究があります。
筋組織のミトコンドリア含有量と酸化能力の両方を
高めることができるという証拠があります。
加齢に伴って生じるミトコンドリアの劣化を逆転することが示されました。
平均年齢68歳の高齢者が6ヵ月間のRTを行ったところ、
遺伝子の発現が逆転し、適度に活動している若年成人と
同様のミトコンドリア特性が得られたという証拠があります。
年齢と運動に関連する179の遺伝子に良好な変化が見られたことから、
筋肉の老化因子を逆転させることができると結論付けました。

まとめ

健康的に過ごすためには、
運動習慣はほとんどの場合必須です。
中には一切運動せずとも健康のままの人もいるため、
全員とはいいません。
仕事で動いてるからセーフ大丈夫ではないです。
仕事中の活動について記事にしていますので、
そちらを参考に(→リンク

もちろんのこと間違ったやり方をしていれば、
関節へのダメージなどから運動が逆に
不健康な状態を作る可能性もあります。
何事も適切に行うことが重要です。

この記事を書いた人

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。